資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

コストコのプールとTPP

2014年05月05日 | ビジネス・経済
 オバマ大統領が来日した時、数寄屋橋の鮨屋での会話、オバマ大統領「アメ車が走っていませんな」安倍総理「BMWやフォルクスワーゲンは走っていますよ」オバマ「・・・」

 という会話があったそうな。これはアメリカの狙っているTPPを象徴している。もともとマーケティングとは、市場のニーズをきちんと把握して、それに合うような商品を開発して、販売するものである。マーケティングの基本である。中小企業診断士一次試験の学習で企業経営理論というのがあって、その中の科目でマーケティングというのがある。このマーケティングの基本である。

 例えば排ガス規制や軽自動車。日本市場の場合、排ガス規制は厳しい。またアメリカに比べて道路が狭く、軽自動車のニーズは高い。

 ドイツは、きちんと日本市場をマーケティングして、排ガス規制をクリアして、軽自動車仕様で、日本で販売、成果を挙げている。

 マーケティング発祥のアメリカでもそうすべきなのに、いつの間にか、アメリカは、日本市場をアメリカの車に合わせろ、という考えに変わってしまった。日本の法律を変えて、アメ車が走れるようにしろというものだ。傲慢そのものである。

 ウチの近くにコストコがある。行ったことがなかったが、この間、初めて行ってみた。広いお店に、とにかく大量・大型の商品が多い。アメリカのウオルマートに行った時がこんな感じだった。その中で食べきれないほどのチョコレートなど幾つか買い物をしたが、お店で特に驚いたのは、写真のプールである。

 庭のあるウチに、夏に、芝生にビニール製のプールを置き、子供の水浴びをするあのプールである。ところが、バカでかい。こんなに大きなプールを使える庭などあるんだろうか。もちろん、日本も広いから、広いお屋敷の庭では、使えるウチもあるだろう。しかし、量産品である。アメリカでは売れても、日本じゃ売れないのは確かだ。
    
 さてアメリカコストコのマーケティング担当役員は、どうするであろうか、日本で売れないと、日本の庭を広げろ、とでもいうのだろうか。

 アメリカのTPP交渉にはこの精神が満ちている。私は今でもTPPは反対だ。TPP交渉に参加するか、否かの議論では、議論が合わなければ脱退すればいいではないか、と威勢のいいことを言う評論家や、政治家をたくさんいた。いまはまったく聞かれないね。日本の農業が守れるかどうかに、話が行っていて、攻めるべきものは攻める、という話、具体的には、何か、まったく聞かれなくなってしまった。妥結すると日本がいくら儲かるのか、さっぱりわからなってしまった。TPPってホントに必要なんかね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする