資格を取ると貧乏になります (新潮新書) | |
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「資格貧乏シリーズ」の第三弾は、税理士。私の知り合いにも何名かいらしゃる。税理士は1科目ずつ取れるため人気がある。この資格者もこの10年で1割増えた。しかし、弁護士や会計士ほどひどくはない。開業者でやっかいなのは、試験合格者ではなく、天下り、国税庁に長く勤務した人は無試験で税理士になれる。そして顧客も持っているから稼げる。
最近の税理士の開業率は2.0%、廃業率は6.2%。経営悪化や高齢のため廃業する方が多い資格のようである。もっと問題なのは、インターネットの普及でフィーがたたき合いになっている。さらに弥生会計などの普及で、税理士さんがいらなくなっている。
私も個人事業だが、弥生会計で処理して、確定申告にも対応しているから、税理士さんの必要性は感じたことがない。システムもクラウドになっているから、システム変更も簡単に対応できる。
最近は、グーグル出身者の開発した全自動のソフトがあり、毎月の記帳がどんどん簡単になっているそうだ。記帳の仕事は、どんどん縮小している。
税理士は、半数が60歳以上であり、IT化も対応していない人が多そうだ。税理士は、新規開業は二世以外は苦しい、というのが著者の意見だ。なんかわかるね。大変だね。