呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

星空散歩(41)

2019-02-14 15:46:50 | 星空の楽しみ方


今日は冬の代表的な星座の1つである「おうし座(Taurus)」を紹介します。





おうし座はオリオン座と向かい合っている星座で、1等星であるアルデバランが目印です。
アルデバランからVの字に並ぶ星の並び(ヒヤデス星団)が牡牛の顔で、左目の部分には、
呉市かまがり天体観測館が提案し採択された“アマテル”の太陽であるアインがあります。
形も分かりやすいので、見つけやすい星座です。

また、牡牛の背中のところには、“すばる(プレアデス星団)”という星の集まりがあります。
肉眼では6つほどの星の集まりに見え、双眼鏡や望遠鏡では数十個の星を確認することができ
ます。清少納言が書いたとされる枕草子の星の段には「星はすばる。ひこぼし。ゆうづづ。…」
というように登場し、昔の人はすばるが一番面白いと感じていた人がいたようです。

この他、おうし座には藤原定家が書いた明月記に登場する超新星爆発の名残である
“かに星雲”などがあり、みどころ満載の星座の1つです。





おうし座は、大神ゼウスが変身した白い牡牛の姿です。その姿に惹かれて近づいたエウロパ姫を
背に載せて、海の上を走り去り、辿り着いた地域がヨーロッパと呼ばれるようになったと云われ
ています。

日本でも海外でも古くから親しまれてきた星座ですので、ぜひ見つけてみてください。





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雪だるまではなかった!?

2019-02-13 16:06:00 | 天文ニュース

2019年1月2日に探査機ニューホライズンズが「世界の果て」を意味する
「Ultima Thule(ウルティマ・トゥーレ」の観測に成功しました。

撮影された画像を見ると2つの球がくっついたような形であっため、
雪だるまのようになっていると考えていましたが、新たに送られてきた
データから実は薄っぺらい形をしているのではないかと考えられるように
なりました。



ウルティマ・トゥーレの形。上がこれまでの予想、下が新しい予想。
(画像:Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute)


自然界は人間の想像を超える面白いことだらけだなぁと思うのと同時に、
こういった発見をできるようになった人間も凄いと改めて、思いました。


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火星と天王星が接近

2019-02-09 14:00:02 | 星空情報

2月13日(水)に空の中で火星と天王星が接近します。

今回は約1°(手を伸ばして見た時の指1本分の幅くらい)まで
近付きますので、双眼鏡や低倍率の望遠鏡を使って、接近して
いる様子を観察してみましょう。

天王星を肉眼で確認するのはなかなか難しいです。

午後20時頃であれば、西の空の高度30°ほどのところに火星が
あります。1等星として赤く輝いていますので、比較的簡単に
見つけることができるでしょう。

また、前後数日間はそれなりに近づいているので、当日でなく
とも楽しめると思います。

ぜひ、観察にチャレンジしてみてください。


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星空散歩(40)

2019-02-08 13:43:45 | 星空の楽しみ方

今日は冬の代表的な星座の1つである「こいぬ座(Canis Minor)」を紹介します。





こいぬ座は犬としての形は全く分かりませんが、こいぬ座の1等星であるプロキオンが
冬の大三角を形作る星の1つであるので、見つけやすい星座の1つです。

プロキオンは、「犬の前」という意味で、シリウスが昇る直前に昇ってくることから、
目印として、とても重要視されていました。





こいぬ座は、オリオンの飼っている2番名の猟犬に例えられることが多いですが、
他にもいくつかの神話が残されています。

ぜひ、星座を見つけて、猟犬の姿を空に思い浮かべてみてください。


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暦要項(2020年)

2019-02-06 14:47:55 | 星空情報

国立天文台から2020年の暦要項が発表されました。

来年は日食が2回、月食が0回あります。

このうち、広島で見られるのは6月21日の夕方に起きる部分日食
で、約58%が欠けます。太陽を観察するためのメガネを使えば、
肉眼で欠けている様子を観察することができるでしょう。

もちろん、月や惑星、星団、銀河などは例年通り、それぞれの時季に
観察することができますので、2020年も楽しい1年になりそうです。

2019年のうちにしっかり腕を磨いて、2020年に臨むといいですね。


暦要項はこちらへ






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