「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓8月の滞在(5) 屋根の勾配と屋根材の選択

2009-08-19 03:54:02 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
我が山荘は竣工後10年経ったが、その屋根材に劣化は特に生じていない。カラー鉄板がカネ勾配(45度)の屋根に貼られてあって、摩擦係数が非常に低い上に角度が急なため、何か引っかかるということがないことが幸いしていると思われる。



●屋根の勾配が急なこと
●摩擦係数の低い(ツルツルした)屋根材の選択

将来の屋根修理の手間とコストの発生を避けるためには、この2つが意外と重要な要素であると感じる。というのは竣工後10年も経つと、どこの別荘地でも屋根が傷んだ山荘を見かけるが、そうした山荘の多くは上の2つの要素を満たしていないケースが圧倒的だ。

だから株式会社三井の森が、自宅宛てに「屋根の修理をしませんか」という広告を盛んに送って来る。山荘によっては屋根の劣化はかなり深刻で、場合によっては雨漏りを起こす。



摩擦係数の高い屋根材、例えばアスファルト・シングルで屋根を葺いたり、屋根の角度を緩くしていると、森の中ではいろいろなものが降って来て、屋根上に付着してとれなくなることがある。天窓の枠も同じようなことを誘発する場合がある(そもそも天窓はトラブルが多い)。一旦わずかでも付着が起こると、それは加速度的に次の付着物を呼び、やがてはそこを養分の源として苔その他の小植物の発生を見るようになる。屋根の上が植木鉢のような状態になってしまい、屋根材が常に水分を含んでしまう状態となるのだ。

ツルツルの鉄板で屋根を葺いても傾斜が緩いとそれは起こりうる。塗装が痛み、やがては鉄板自体が腐食する。また屋根の傾斜が相当急でも、摩擦係数の高い屋根材を使えば、同じことだ。すべてはケース・バイ・ケースである。



画像は山荘の基礎工事の際に掘り出された大きな岩に生えた苔。この岩も10年前にはツルツルだった。ところがいつの間にか、その上にカラマツ他、多種多様な葉や塵がたまり、苔が生えて来た。

最後の画像も同様で、岩の上にカラマツの葉がたまり、そこからまた新たな若いカラマツが出て来たところ。蓄積した茶色いカラマツの葉はいつも湿り、土の替わりを果たし、後輩を育てている。こういう状態が屋根の上に出現すると、やがて屋根も修理が必要になるわけだ。



斯様に森の中では、屋根材の選択と屋根の角度が屋根の寿命を左右する。

同様なことは、外壁に発生するカビや苔にも言える。それがすべてではないものの、外壁にカビや苔が発生してしまう原因のひとつに、雨が外壁に直接かかるのを軒が十分防いでいないことが挙げられるだろう。仮に軒が深くても、外壁の下部が軒からあまり遠いようだと、やはり問題は発生する。

また外壁材の種類にも左右されそうだ。しかし何を選択すると良いかははよくわからない。なぜなら外壁材が木材でも、吹き付けでも、塗り壁でも、新建材でも同じことで、カビが発生する外壁は一度外壁をキレイにしてもまたカビが発生するからだ。さらに周囲の風の流れや近くの木々等、ほとんど偶然とも言える要素からも大きく影響されるようで、そのあたりを事前に正確に予測することは不可能だ。諸条件の総合的組み合わせの結果なので、これは難しい。出来ることと言えば、とにかく軒を深くつけることくらいだろうか。もし壁を2階にも立ち上げるなら、1階そして2階と両方に屋根を大きく出すことで外壁の濡れを最小限に抑えられる。
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