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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

お雛様シリーズ(5)

2006-03-17 18:30:49 | 四方山話
このシリーズもこれで最終回、一挙公開です。

「古代吉野雛」奈良吉野山の太田桜花堂で求めました。
とても由緒深いもので、古くは吉野離宮の大海人皇子、下って
は南朝の後醍醐天皇に献上されたと伝えられています。
これは衣冠束帯をつけた土鈴の古代雛ですが、他に桜の木を
掘ったものもあります。



この人形も衣冠束帯姿で由緒ありげですが、残念ながらどこで
何時手に入れたものか、分かりません。しかし、衣服の模様など
から上の吉野びなと同じ系列と思います。



こちらは山口市の「大内雛」
大内人形は大内氏が隆盛したころに始まったもので、天然の木に
何度も漆を塗り重ねた、手の込んだものです。



あと二つも、ご出身地の分からないお雛さまです。
でも他のお雛さまと同じように、来年まで大事に仕舞わせて
頂きます。どうぞ、ごゆっくりお休みなさい。




ようやく…ウメ満開 (3月15日) 

2006-03-16 09:38:28 | 矢田だより
青空に誘われて、車で大和民俗公園へ行きました。



ようやく咲きそろった民博梅林のウメが出迎えてくれました。



いろいろな品種のウメが妍を競っています。



我が家の庭のスミレも満開になりました。



冬の間寒さに耐えていたヒマラヤユキノシタも、暖かい日差し
を喜んでいるようです。



お雛様シリーズ(4)

2006-03-15 08:14:06 | 四方山話
思わぬ春の雪から一夜明けて、奈良は素晴らしい青空です。
東大寺二月堂の修二会も今朝5時で終わりました。
無事、大役を果たして長いお籠もりから解放されたお坊さんたちも、
さぞかしホッとされていることでしょう。

さて、お雛様もそろそろ仕舞わなければなりません。
「山桜桃」で撮ってきたお雛様の写真は、まだまだ残っているの
ですが、この「ネコのお雛様」でお終いにします。



ついで我が家のお雛様の続きです。
これは「赤膚焼のお雛様」(大和郡山市・二楽窯)



そしてこれは、高さ2センチほどの小さな小さな豆雛です。



春の雪 (3月13日)

2006-03-14 09:18:14 | 旅日記
急に寒さが戻った日、名張へ行く用事があり、
その帰りに赤目四十八滝に寄りました。



少し前から降り出した雪が見る見る渓谷を白く染めていきます。



雪化粧の千手滝です。しばらく登った所で雪がますます激しく
なり、傘も持たないスーツにジャンパー姿なので引き返しました。



大和郡山に帰ると、矢田の山も白く染まっていました。



今朝(14日)起きると、わが家の庭にも雪が積もっていました。
大和では「お水取りがすまないと本当の春は来ない」といいますが、
その通りの光景でした。


12年ぶりのポンポン山 (3月11日)

2006-03-12 16:45:12 | 山日記
これまでは南側の本山寺、北東側の善峰寺などから
登っていましたが、低徘のもぐもぐさんと水谷さんに案内
して頂いて、初めて北西側から登りました。

久しぶりの法香さん、中井さん、初めてお目にかかる
内田さん、牧田さんと私たちの8人。スタートはこの大原野
森林公園事務所前です。



「浅い徒渉が何度かあるから長靴が便利」という、もぐもぐさん
のアドバイスで、長靴を履いて美しい流れの竈ヶ谷を登ります。
この谷に入るには許可証が要りますが、この手配もすでに済ませて
頂いていました。



しばらく行くとヤマシロネコノメソウの大群落がありました。
今日のお目当てのひとつで、皆さん、すっかり撮影モード。
お陰で私たちもまったく疲れを感じることなく楽に歩けました。



枝谷から西尾根に登るところで昼食をすませて、急坂を登ると
フクジュソウの群生地があります。ここで許可証をチェック。
係の人が「今日がちょうど一番の見頃ですよ」と言われた通り
一帯の斜面にずらりと黄金色の花が並んでいました。



もう一枚



大勢の人で賑やかな山頂の一角で楽しいティータイムを過ごしたあと、
西尾根を下りました。谷へ降りたところに「熊出没注意」の標識があり
どっきり。去年夏、白山平瀬道でクマに出会ったことを思い出しました。



気のあった仲間達とすばらしいコースを歩けて、楽しい一日でした。

三方五湖と熊川宿(3月9日・続)

2006-03-10 18:06:06 | 旅日記
今津でザゼンソウの群生を見た後、雪の残る峠を越えて
三方五湖へ行きました。
梅丈岳(ここへは車でスカイラインを展望台に登ったこと
があります)の麓、水月湖畔の遊歩道を約6キロ。途中で
湖を見ながら弁当を食べて1時間あまりで歩きました。

ここは梅の名産地で梅林が続くのですが、残念ながら今年は
開花が遅く、ご覧のようにチラホラ咲き始めたばかりです。



そのあと、若狭から鯖街道に入った最初の宿場であった熊川宿
を見学しました。鯖街道は海産物をはじめとする物資を京へ運ぶ
だけでなく、軍事的にも重要な交通路でした。

現在は国の伝統的建造物保存地区として整備されています。



この宿場町を代表する町家のひとつ「旧逸見勘兵衛家」です。



復元された「熊川番所」



美しい町並みの歴史や建造物の特長などをユーモアを交えて
説明して下さった語り部さんは、このお寺の和尚さんでした。
「得法寺」は信長の朝倉攻めのとき、徳川家康が宿泊したと
いい、写真の左端に見えるのは、そのとき腰掛けたマツの梢
部分だそうです。
右端に見える小さなマツの場所には、つい先年までその家康公
腰掛け松が残っていたが、松毛虫に倒されたという話でした。



ゆっくり40分、お話しを聞きながら散策しました。まだ観光地
化されていない静かな宿場町を訪ねることができたのは、
思いがけない収穫でした。

湖北・今津のザゼンソウ(3月9日)

2006-03-09 23:21:44 | 旅日記
「三方五湖観梅ウォークと座禅草の花」というバスツァーに
参加してザゼンソウを見てきました。

群生地は高島市今津町弘川にあり、すぐ近くまで住宅地が
迫っています。竹藪そばの湿地帯で雪はもう殆ど消えてい
ましたが、横に雪解け水が勢いよく流れていました。



この群生地は近年、今津中学校の生徒によって発見されたと
いいます。町も観光資源として力を入れ、環境保護に努めて
います。



約5000平方mの区域に3,000から5,000株あるといわれる
チョコレート色のお坊さんが、やわらかい春の日を浴びて、
静かに座禅を組んでいました。



雪の中から顔を出している姿を見ることができなかったのは
少し残念でしたが、こんなにたくさんの花を楽に見ることが
できて満足しました。
座禅草モナカとセンベイを土産に、次の目的地の三方五湖へ
向かいました。


雛まつり展 (3月7日)

2006-03-07 17:51:40 | 旅日記
櫻井市箸中にある「山櫻桃(ゆすらうめ)」さんで開かれて
いる「雛まつり展」を鑑賞に行きました。
すぐ近くを「山辺の道」が通る、風雅な手工芸のお店です。
正面に三輪山を望むお庭にはさまざまな花が咲いていました。
これは黄色いサンシュの花。

ここでは山口信子さんが、長年にわたって作り続けられてきた
縮緬や着物地を使った人形など数百点が展示されています。
ご本人は人形教室でご指導中で、ご主人からいろいろとお話し
を伺いました。



左手前は今も柳川などに残る雛飾りで、女の子が生まれると
近所の家から布で作った小物をお祝いに贈る風習があるそう
です。タコやツバメなどいろんなものが下げられています。
その後ろの着物には、豪華な洛中風俗図が描かれています。
清水寺のこの着物と向かい合わせに、金閣寺を図柄にしたもの
が飾られています。



ちりめん細工の「ウサギのお雛様」。他にも人形はもちろん、
ネコやネズミなど可愛いお雛様を見せて頂きました。非常に
高価なものですがどの作品にも愛着がこもり一切手放されない
ので、何百体あるか数え切れないそうです。



これは一刀彫のお雛様。前にはちりめん細工のお雛様と貝殻に
入ったかわいらしい豆粒のようなお雛様。



お土産に珍しい形をした陶器のお雛様を買って帰りました。


春うらら金剛山 (2月5日)

2006-03-06 16:27:22 | 山日記
金剛山にフクジュソウが咲いていると低徘仲間の
法香さんに教えて頂いて、暖かく春めいた日曜日に
奈良側の天ヶ滝新道から登りました。

登山口から天ヶ滝までは木の階段道で急登が
続きます。滝は(日が当たっている所と影の所で)
二段になっていて、20mに近い立派なものです。



あとはよく整備された、緩い傾斜の歩きやすい道になります。
杉林の中を登り、稜線のダイアモンドトレールに出ました。
ここまでは雪は全く消えていて、人にも下ってくる軽装の二人
に出会っただけでした。さすがに稜線には、まばらですが雪が
残り、人影も多くなりました。



千早園地のフクジュソウが、暖かい春の日を浴びて黄金色に
耀いています。



展望台からは360度の素晴らしい眺めを楽しみました。
大峰の山々にはまだまだたっぷりと雪が残っています。



金剛山には三つのピークがありますが、ここは一等三角点
のある湧出岳です。賑やかな葛木岳と違って、男性がひとり
食事をしていただけでした。



私たちも、ここで食事をして伏見峠から駐車場所の桜の広場
へ下りました。日曜というのに下山中は誰にもあわず、静か
で淋しいほどの金剛山を、ゆっくり楽しんできました。

スミレの花が咲き始めました

2006-03-04 18:00:29 | 矢田だより
午後から矢田歩きに行きました。
暖かい春の日差しを浴びていられる「見送り地蔵」さんを、
一寸変わった角度から撮ってみました。
左に見える灯籠の穴を通して春日山に帰る四社明神を見送って
おられます。
写真では分かり難いですが、手前にあるアジサイも芽吹き始め
ました。



山道の日当たりの良いところでは、しばらく前からスミレの花が
咲き始めています。今日もたくさんのハイカーが春の矢田丘陵を
楽しんでいました。