ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

この日・あの山 (1月18日)

2017-01-18 05:00:34 | 山日記

1976年1月18日 信楽・鷲峰山(千日山歩渉会)

奈良より直通の信楽行きバスで、原山下車。曇天で小雨模様。村の中の道を登っていくうちに雪となる。両側が茶畑の急勾配の道は、村を抜けた辺りでようやく緩やかになる。ここまでで早くも一汗かく。この辺りより青空が拡がり、捲道を辿ってマンガン廃鉱跡で休憩。ここから谷沿いの道となり、木馬道と石段のジグザグを数回くり返すと案外早く金胎寺に着く。マイクロウェーブのある空鉢岳への稜線に立つと、凄い風。曇空だが、琵琶湖の水面が光ってみえるはど遠望が利く。最高峰は見送り、621Mの頂上で展望を楽しんだ後、多宝塔のある広場でカップヌードルの昼食。

再び粉雪が舞い落ちたが、行場巡りに出発する頃には又快晴となる。事務所横の木戸を潜って、迎えの行者までは捲道。ここから下って、東、西の覗き、胎内潜り、五光の滝、千手の滝を経て再び登りとなる。

鐘掛、小鐘掛、平等岩、蟻の戸渡りを過ぎて辻へ戻る。一周4キロで2時間かかり、大峰より距離が長い。子供たちは元気で、特に岳志は、親馬鹿かも知れぬが岩登りの素質があるように見えた。金胎寺で小憩後、元の道を膝がガクガクするほどの早足で降りる。真っ赤な夕陽が生駒山をシルエットにして沈むのを、バスの窓から眺めながら帰途に着いた。

原山9:45…マンガン廃鉱10:45~11:00…金胎寺11:15~30…頂上11:45…金胎寺11:50~12:45…行場巡り12:50~15:00…金胎寺15:15…原山16:05 


2004年1月18日 槇尾山~猿子城山(千日山歩渉会9名)
【コースタイム】槇尾山公園口駐車場9:25…五つ辻09:50~10:00…十五丁地蔵10:55…猿子城山11:20~11:25…ボテ峠12:00~12:45<昼食>…バンヤ峠13:00…追分13:10…虚空堂13:37…捨身ヶ岳13:55~14:00…藏岩14:10~14:40…槇尾寺山門15:10…駐車場15:25 

猿子城山は標高約705m。西国第四番札所・槇尾山施福寺の裏に連なる連山の一峰で、楠木一族の山城があったところである。今年初の例会に、干支にちなんだこの山を選ぶ。昨日は、関西では久しぶりの雪だったが、今朝もあちこちで道路が凍結している。170号線天野山トンネルを過ぎる頃から山や田圃に雪が残っていて、スリップ事故で破損した車も二台見た。施福寺への道を慎重に登り、雪が残るグリーンパーク駐車場に車を置き、身ごしらえをする。

公園口から根来谷沿いに登る。前に会で槇尾山に来たのは95年だから、もう8年にもなる。その時に比べると道も広くなり整備が進んでいる。登るにつれて次第に雪景色となり、稜線の五ツ辻に出ると見事な霧氷で歓声があがる。

露岩の散在するトラ尾と呼ばれる尾根道を登る。ときどき梢からシャワーのように落ちていた雪が、陽が昇るにつれてドサッと音を立てて落ちるようになる。林を出はずれて展望の開けるところにくると、真っ青な空から暖かい太陽の光が降り注ぎ、雪面からの反射が眩しい。

緩やかな道になり、左から西国巡礼旧道を併せて大きく右に回っていく。再び急坂の短い登りが終わると、雪を被った十五丁石地蔵の前に出た。三国山へ向かう道と分かれ、左折して猿子城山に向かう。急坂を登り返すと、松や檜に囲まれて展望のないピークに「猿子城山」の山名板があった。記念写真のシャッターを押した途端、頭上から大きな雪の塊に直撃されて身体中真っ白になった。

転げ落ちそうな急坂をグングン下って勾配が緩むとボテ峠に着いた。ダイヤモンドトレールの標識や案内図、ベンチもありメインルートらしくなる。ちょうど正午になり、雪のある小さな広場で昼食にする。谷を挟んで向かいの尾根に槇尾寺塔頭の赤い屋根が見える。午後は小さな谷に下ってからバンヤ峠に登り返す。十字に道が分かれる追分に下り、数字の減る丁石とお地蔵さんを見ながら行く。左に西国巡礼道を分けて勾配が緩むと虚空堂の下に出た。急な石段を登った虚空堂横から山頂を示す小さな道標に導かれて、胸を突くような急坂を登る。ときどき露岩の上にでて左側に開ける展望に慰められる。「601m槇尾山最高峰」捨身ヶ岳の山名板の前で写真を撮り、すぐに藏岩に向かう。

少し下った鞍部から広い岩稜を登って岩の上に立つ。快晴の空の下に遮るもののない大展望が拡がる。東には暖かい日を浴びた岩湧山から金剛山に続く尾根、西には関空方面、北にかけて大阪湾岸に連なる市街の上に六甲、遠く霞むのは淡路島か四国の山か…。岩の上でのんびりコーヒータイムを楽しんで、反対側の急坂を下る。本堂に手を合わせ、好天に恵まれ、思いがけぬ雪景色と大展望で幸先のよい今年のスタートが切れたことに感謝して家路についた。 

*過去の今日はどこの山に登っていたかを振り返ってみました。このシリーズは新しい山行報告ではなく、かなり古い記録や写真も含んでいます。山行の際には、必ず最新の情報をご参考ください。* 



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