ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

早春の竜王山と白山(2015.03.05)

2015-03-09 16:39:08 | 山日記

【メンバー】丸屋博義、丸屋三輪子、芳村嘉一郎、芳村和子
【コースタイム】長岳寺09:35…石不動 10:30…山頂 11:15~12:00…奥ノ院…櫛山古墳13:20…長岳寺13:35   (=笠山荒神 14:30  = 白山15:05)

昨年9月に義父を見送り、今年に入ってすぐ緑内障で入院したり、腰を痛めたりして機会がなく、先月の矢田山を別にすると3月になって、やっと今年初めての山行になる。

8時40分、前回(去年8月)登った白山と同じメンバーの丸さん夫妻が、車で家まで来てピックアップしてくれた。精進掛けがかかり紅白のウメが美しく咲く長岳寺山門前に駐車して歩き出す。だるい腰をかばいながら、ゆっくりと柿畑を抜け山道に入る。掘割状の道は風も通らず、すぐに汗ばんできて全員ウェアを一枚減らす。いつの間にか腰のだるさは消えていた。

ロープの張ってある処を過ぎ、初めてのベンチで腰を下ろすや、賑やかな声がして男性一人と数人の女性の中年パーティが追いついてきて立ち止まったので、席を譲る。お不動さんを拝んで、傾斜の緩くなった道を歩き、奥ノ院分岐を見送って最後の急坂を登り林道に出る。若い女性が追い越して車道を登っていくのと前後して、藤井竜王社の前の道を行き、ほぼ同時に南城跡の山頂に着く。残念ながら春霞か黄砂か知らないがぼんやり霞んで展望は今一つ。若い女性はすぐに頂上を後に下って行った。それでも丸さんは、これまで登った大和の山を眺めて「また一つ登れた」と満足げだった。なかなか発火しなかったガスコンロにコッヘルをかける頃、先ほどのパーティが登ってきてベンチに腰を下ろした。ようやく沸いたお湯で軽食を済ませるのに45分もかかり、思わず長い頂上滞在になった。

下りは田竜王社の前を通り,林道出会いから竜王古墳群への道に入る。長岳寺奥ノ院へ寄り道してお不動さんを拝んだり古墳の穴を覗いたりしながら、湿っぽいがらがらの道を下って山辺の道にでる。何人ものハイカーに行き会いながら櫛山古墳を過ぎる。腰を下ろしていた人に「全国でただ一つ天皇陵の中を通る道」と勧められて松の美しい崇神陵の土手を歩く。たくさんの鴨たちがお濠を泳いでいた。

歩きはじめから4時間、のんびりと馴染みの山を楽しめた。休む間もなく丸さん車は南へ走り、辻医院の前から再び山道へ。笠荒神の鳥居を潜って笠蕎麦で遅い昼食後、

笠山荒神へ参拝。再び県道を下る途中から左へ奥の不動寺の道に入る。車幅ギリギリ一杯の道を登るが、ヘヤピンで急坂になる処のスペースで遂に車を置く。折から降り出したみぞれ交じりの雨の中、傘を差して白山へ登る。

幸い雨はすぐに止んだが、15時を過ぎたので滞在15分ほどで車に帰る。あちこち引っ張り回して狭い道の運転を強いて、遠来の山友には本当に悪いことをした。果たして早春の大和の山を喜んで貰えただろうか。