ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

関西人なら絶対オモロイ!

2011-04-23 06:00:00 | 読書日記


前に「鴨川ホルモー」を読んだ娘のリクエストで買った本ですが、先に読ませて貰いました。



本に挟まれていた新刊案内とオビ。来月末、映画が公開されるようですネ。
いつもはカバーに巻いたままのオビを別に紹介したのは、「綾瀬はるかの顔に目が行ってしまう」
からではなく、イラスト中央の女性のすんなり長い脚が隠れてしまうためです。

主人公は、この東京からやってきた個性も体格も違う会計検査院の3人。場所はカバーイラスト
の大阪城だけではありません。
さらに重要な主人公は、大阪は空堀中学校二年生の男女二人。重要な場所は「空堀商店街」
なのです。

この本に、地下鉄鶴見緑地線松屋町駅を出て松屋町筋を南に150m行ったところから始まる
「商店街は約八百メートルにわたって、一直線に坂道を駆けあがる。八百屋、魚屋、昆布屋、
肉屋、和菓子屋、豆腐屋、時計屋、鰹節屋、カーテン屋、おもちゃ屋、ジャコ屋--などの
商店をびっしり両脇に従え、谷町筋までひたすら急な坂道が続く」と記された空堀街…実は
ここは私、変愚院の青春時代の思い出が詰まった場所なのです。

上に出てくる店の一つの息子が変愚院の大学同級生でした。店が閉まったあと、勉強すると
いう名目で悪童どもが集まり、店の商品を肴に酒盛りをして雑魚寝をしたものです。変愚院
たちに山の楽しみを教えてくれたのも、二人で冬の伯耆大山へ行ったのも、この男です。
年賀状を交換するがらでもなく、故あって何年間か音信不通ですが、元気でいるのでしょうか。

さて本の内容は紹介すると興味を削ぐので省きます(写真で推測してください)が、注意して
頂きたいのは登場人物の姓名です。歴史の好きな人なら、きっとほくそ笑むと思います。
もう一つ、お馴染みの大阪の情景が次々と出てきます。

大阪人(変愚院はもともと大阪生まれの河内育ちです)ならずとも、関西人なら読んでみて
損のない一冊…おすすめです。