ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

初めての富士登山

2008-10-08 11:13:37 | 旅の想い出
ほぼ月に一度、堺市に住む義父母宅にご機嫌伺いに行く。
義父は明治44(1911)年生まれの97歳、四つ年下の義母ともども元気矍鑠としている。
最近はノートパソコンを持って行って私たち夫婦や曾孫(つまり私の孫)の写真をスライドショーで見て貰うことにしている。
昔、一緒に旅行した時の写真も、少しづつデジタル化してポータブルHDDに入れて行く。
二人とも「便利なもんやなあ」と言いながら、食い入るようにあかずに眺めて喜んでくれる。こちらが疲れないかと心配するほどである。

昨日は3日の富士登山と、義父も一緒に登った22年前の富士登山の様子を見て貰った。
当時、義父は75歳、現在の私より一年以上年かさで、しかもこの時が山らしい山に登った最初である。
当時の山日記で今の自分の体力と比べてみると、いかに凄い「老人パワー」だったかに、今更ながら驚かされる。

68年8月28日。変愚院夫婦と3人で新五合目を出たのが15時10分。義父は15分歩いた新六合で買った杖に、各合目ごとに焼印を押して今も大事にしている。


新七合(2780m)16時20分、元七合(3010m)17時07分。
なんと宿泊予定の八合目(3250m・17時55分)はパスして、九合目まで足を伸ばしている。


3,460mの万年雪山荘に18時50分に到着。(写真は翌日の下山時)
1200円の卵丼と600円の熱燗酒(下戸の親父は飲まない)で温まり、カイコ棚で眠った。

翌朝、3時15分発。九合五勺(3590m)3時45分。山頂浅間神社奥宮、4時35分。


義父は70歳以上の高齢登山者として記帳して、白扇やお神酒などの記念品を授かった。4時48分、ご来光を拝んだ後、剣ヶ峰へ。


見事な影富士を見ながら最後の急坂を登って、5時20分に念願の日本最高峰に立つ。
10分休んだだけでお鉢巡りに出る。殆どの人は「内輪巡り」と呼ばれるコース(現在はこのコースが普通)に入ったが、私たちは稜線を忠実に辿ったので、少し時間がかかった。


途中、白山峰で外人と交流したり(写真)、コーヒーを沸かしたりして、浅間神社、帰着7時40分。下りは早く、11時に新五合駐車場に帰る。

午後は白糸ノ滝を見たあと、富士五湖一周のドライブ。御殿場から東名を走って清水で泊まる。
翌日、次郎長の生家、梅陰寺、三保の松原、日本平、久能山東照宮、登呂遺跡を回遊して帰る。
1000キロを超すロングドライブの方が、義父には少しこたえたようだった。