ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

「百」の山

2008-09-03 11:55:59 | 四方山話
百貝岳(860m)
サクラで名高い吉野・奥千本の西南に位置します。
麓に理源大師の大蛇退治伝説で知られる古刹・鳳閣寺があります。大師が大蛇を呼び寄せたホラ貝の音は、百個のホラ貝を一時に鳴らしたしたほどであったということが山名の由来とか…。

1998年2月18日
ひっそりした冬の吉野。金峰神社に車を置いて百貝岳を目指す。
大峰奥駆道分岐には「峰入りや 一里遅るる 小山伏」の芭蕉の句を記した柱があった。西行庵への分岐から鳳閣寺に向かう道を行く。
右手に竜門山群を眺めるのも束の間、すぐ杉林に入る。左の山腹をからむ道は、音を立てて霜柱を踏んで大きく下って行く。少し登り、また下って45分ほどで左手の斜面に取り付く。



分岐の大きな杉の木の幹に、墨で山名と矢印が鮮やかに記されてあった。
かなりの急斜面は5分ほどで終わり、いったん雑木林の平地にでる。山仕事の道が入り乱れているが、赤や黄のテープが道を示している。
再び杉林の中を5分ほど登ると、如意輪観音の祠がたつ百貝岳頂上にでた。尾根上の小台地といった感じで、大きな樹木に囲まれ展望はなかった。



この日は高城山、青根ヶ峰にも登ったので、図らずも「山・峰・岳」とピークを表現する三つの言葉の、それぞれに立てたことになった。