宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「中国の経済分野での覇権主義にどう対応したらいいのかー国際的ルールを守れの外交を」③

2021年03月05日 | 綱領関連

 志位委員長の特別講義の最終回が「しんぶん赤旗」1日付に掲載されました。このなかで、生徒の質問の答えて、「中国の経済分野での覇権主義にどう対応したらいいのか」について次のように話しました。以下、紹介させていただきます。

生徒 さきほど中国の脅威に関するお話がありましたが、軍事的な脅威以外にも近頃『静かな侵略』と呼ばれる、中国資本が他国の土地を大量に買収したり、メディアに圧力をかけたり、そういった問題も日本を含め海外で問題視されていると思います。そいった問題にはどのように対処したらいいとお考えですか」

志位 いま中国の覇権主義は、領土拡張という形だけでなくて、経済的にもいろいろな形で表れています。事実上、経済主権を奪ってしまうような形での国際的な関与もあります。途上国でいろいろな乱開発をやり、生態系を破壊するなども問題になっています。メディアへの圧力が外国メディアに及んでいることも看過できません。それらに対してはやはり、『国際的な民主主義のルールを守れ』ということを国際社会がきちんと言っていく必要があると思います」

中国との向き合い方は、たいへん大きな問題です。おそらく近い将来、経済力の規模では、中国はアメリカを追い抜くことになるでしょう。世界最大の『経済大国』になった時に、その国が覇権主義と人権侵害をふるっていたとしたら、世界にとってなかなか大変な問題となるでしょう。もちろん中国が、今後、どのような政治・社会体制を選んでいくのかというのは、中国の国民が決めていくことです。同時に、国際的なルールにてらして、それを逸脱する行動に対しては、正面から理をつくして批判していくことが、とても大切です」

「その努力をやらないで、軍事で対応するのは、軍事対軍事の悪循環におちいり、私たちは、反対です。外交の力で、理をつくして問題点をただす努力を、粘り強く続けることが何よりも大切だと思います」

「さきほども少しお話しましたが、私が、中国と話し合った体験では、中国は理詰めの批判を気にします。『日本共産党の大会決議案から中国批判の部分を削ってくれ』というのは、批判が気になるから言うのです。中国は理詰めの批判を気にしているわけですから、気にしていることをきちんと言わなければいけません。そうして理性の力で間違いをただしてくことが大事です。そうしてこそ、日中両国、両国民の本当の友好関係をつくることができると、私は信じています」

「経済関係についていえば、中国との経済関係をなくすなどということは、世界のどの国もできません。これはかつての米ソ対立とは違います。かつての米ソ対立というのは、どちらかが倒れるまでたたかうという関係だったのですが、今の中国との関係は、どちらかがつぶれたらお互いに困ってしまうわけです。経済的には深い相互依存の関係になっているわけですから、そうした関係であることをよく考慮しながら、国際的なルールを守れということを求めていくことが大事ではないでしょうか」


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