宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「新版『資本論』」発刊-新しい恐慌論の全文を掲載、世界で初めての解明 (1)

2019年09月22日 | 「資本論探究」

 新版「資本論」第1分冊が、今日手元に届きました。 今後、隔月毎に発行され、全12分冊が手元に届くには約2年かかるこtになります。

 9月20日、東京都内で新刊「資本論」刊行記念講演会が開かれました。 私も、「志位委員長あいさつ」「荻原伸次郎・横浜国大名誉教授のはなし」「山口富男・社研副所長の新版の内容紹介」、そして、1時間近い不破哲三氏の講演をインターネットで視聴しました。

 「しんぶん赤旗」では、22日(本日)志位委員長のあいさつが掲載されました。 今後連続して、当日の内容が掲載される予定とのことです。

 志位さんはあいさつでのなかで、綱領の「ルールある経済社会」の基礎になる諸命題について「マルクスが到達した理論的立場」がいかされていることを説明しました。

 そして、次のことを最後に強調しました。

 「それは、マルクスが、1865年前半の時期に、恐慌論にかかわって大きな発見を行ったということです。 ~すなわちマルクスは、65年前半の時期に、それまでの恐慌が引き金となって資本主義を変革する革命が起こるー『恐慌=革命』説とよぶべき立場を乗り越えて、不破さんが『恐慌の運動論』とよんでいる恐慌論を発見しました」

 「それは、資本の再生産過程に商人が入り込むことによって、再生産過程が商品の現実の需要から独立した形で、『架空の需要』を相手にした架空の軌道を走りはじめ、それが累積し、破綻することによって恐慌が起こるというものです」

 「この新しい見方に立ちますと、恐慌というのは、資本主義が『没落』の過程に入ったことの現れではなく、資本主義に固有の産業循環の一つの局面にすぎず、資本主義は、この循環を繰り返しながら発展をとげていくことになります。歴史を見れば、事実そうなっていったわけであります」

 「この『恐慌の運動論』の発見は、マルクスの資本主義観を大きく変え、革命論も大きく変えるものとなりました。 すなわち、あれこれの契機から始まる破局的な危機を待つのではなく、資本主義的生産の発展のなかで、社会変革の客観的条件と主体的条件がどのように準備されていくかを全面的に探究し、労働者階級のたたかい、成長、発展によって革命を根本的に準備していく」

 「これが革命論の大きな主題となりました。 『資本論第1部完成稿』には、こうした立場にたった資本主義の『必然的没落』論が全面的に展開されることになりました」

 志位さんは、「ぜひマルクスを学び、研究し、社会進歩の事業に役立てていこうと志す多くの方々が、新版『資本論』を手にとって、活用していただくことを強く願い、あいさつといたします」と述べました。


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