宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”命守る最強の盾は憲法9条”、現職自衛隊員が勇気を振り絞り語る

2014年06月29日 | 集団的自衛権

 「『戦場において前方は危険だが、後方ならば安全ということはない。 後方支援も非常に危険だ』-」 「後方支援に限定した派兵を強調し、集団的自衛権行使容認の閣議決定を来月1日にも強行しようと狙う安倍政権。 しかし、自衛隊の海外派遣の実態を知る現職隊員は、勇気を振り絞ってその欺瞞を告発します」(「しんぶん赤旗」29日付)

 現職自衛官の勇気ある告発を「同紙」から紹介します。

 「戦場は、前方で作戦を展開する『主戦場』と補給や輸送などの後方支援を行う『段列』に区分されます。 安倍首相は、さかんに『後方支援だから大丈夫』かのように言うが、これは戦場の実態と違う。 現代戦では、最初に段列をたたくことが効果的とされているのです。 アメリカも湾岸戦争やイラク戦争で、最初に後方支援の部隊を攻撃しています。 後方をたたいて主戦場への補給を断てば、どんな精強部隊でも衰弱してしまう」

 「紛争地域での『後方支援』は、極めて危険です。 アフガン戦争でも『後方支援』で派兵されたドイツなど欧州の兵が多数犠牲になっています。 だから欧州では、『後方支援は安全』という議論は適用しないそうです。 しかも『後方支援』は、極度の精神的緊張を強いられます。 一般的には敵に襲われるという恐怖のためと思われがちですが、実はそれだけではない。 アフガンやイラクのような市民に敵が紛れ込んでいるゲリラ戦では、間違って市民を殺してしまうというプレッシャーも常にあるのです」

 「いまでも、海外派兵された隊員が帰国後に精神を病む事例が多発しています。 派遣を経験した部隊にとって精神疾患は、深刻な問題となっているのです。 自衛隊の隊内には、『後方支援』という、”机上の空論”で戦場に駆り出されてはたまらないという不満や不安が、公然とは言えないが渦巻いています」

 「私は、日本の国土防衛のために自衛官になった。 日本が海外から攻撃されたら命を賭してたたかう覚悟はあります。 だが、アメリカの戦争のために海外に派兵されて殺したり殺されたりするのは納得できない」

 「今でも日本は、海外派遣をしていますが、殺された自衛隊員はいません。 これは、憲法9条のおかげだと思う。 日本は侵略しない国だと思われているから、攻撃を受けにくいのです。 憲法9条が、実は自衛隊員の命を守る最強の盾となっている。 最強の盾を捨てて、海外に派兵するとどうなるか。 日本の若者に血を流させることは、絶対にやめてほしい」