i氏の海外生活体験記

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<part4>しもきた

たぶん、神山町

2014-10-05 01:55:45 | 一般
10/4日経新聞WEBで伝えておりました。

-地方で起業、税制優遇 石破地方創生相が検討表明-

 石破茂地方創生相は4日、徳島市での自民党会合で講演し、地域活性化を後押しするため、地方で起業する個人事業者を対象に税制面などでの優遇策を検討していると明らかにした。「地方で新しい事業を始めたい人を応援する仕組みをつくらなければならない」と述べた。

 同時に「地方への移住希望は多い。金が無いからとあきらめていても仕方ない。どう知恵を出すかだ」と述べ、地方への人口流入促進に向け国や自治体が連携し、対応することが必要だとの認識を示した。

 IT(情報技術)企業などの誘致が進んでいる徳島県神山町の取り組みを参考にするため、同町にサテライトオフィスと呼ばれる出先機関を設け、国の地方創生本部の官僚を派遣する方針も示した。政府関係者によると、週単位や月単位での派遣を検討している。

-引用終わり-

安倍さん、石破さんが神山町、神山町というので早速「神山プロジェクト」をアマゾンで注文して読んでみました。

先ず、仕掛け人プロデューサーの方が中心に地元NPOグリーンバレーが核になってアーティストやクリエーターが引き寄せられている構図がありました。グリーンバレー設立は仕掛け人がカリフォルニアの大学院に留学してシリコンバレーの空気を吸ったことによります。アップルのスティーブ・ジョブズが出てきた時代です。

彼は小学校のPTAのときに見た「青い目のお人形」を里帰りさせたい、と思い「アリスの里帰り推進委員会」を設立します。これに30人の住民が賛同して実現させます。

この成功を機に里帰り先の米国との交流を進めようと「神山町国際交流協会」を設立、使節団が訪れるようになります。

次に英語を教える日本人教師をサポートする外国語指導助手ALTの受け入れ研修に、この国際交流協会が手を挙げます。民泊先などをフォローし、パーティや料理をアメリカンスタイルにして評価を得ました。

次に県の新長期計画の「とくしま国際文化村」の構想に自分たちで具体的な提案をします。それはお仕着せのものを与えられても10年、20年後を考えれば地域に住んでいる人間自身が管理や運営を手掛けならなければ機能するはずがない、と考えたのです。「国際文化村委員会」を組織、「アドプト・プログラム」と「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」の2つの活動を始め、住民を巻き込みます。

アドプトとは養子にする、という意味です。沿道住民が区間を決めて道路の清掃などを手掛ける取組みです。民間ボランティアに任せた清掃区間の道路脇には区間と団体名が書かれた看板が2kmごとに立っています。我がむつ市でも最近似たような活動を始めていますよね。

KAIRは神山町に国内外のアーティストを招へいし、滞在期間中に作品を制作してもらうという活動です。他の地区と違うのは「あくまで自分たちで選考する」というスタンスを貫いていることです。これはアーティストの知名度ではなく、アーティストと地域住民の関わりを重視した「人物に焦点を当てた選考」ということです。住民は徹頭徹尾、アーティストの世話を焼きます。KAIRでは1人に2~3人のサポート役を付けます。

KAIRの活動で評価を得、毎年100人を超える落選者をも部分サポートする「アート・イン・神山」に進化させました。作品を勝手に作った里山の地主問題から「神山の森づくり」にまで発展しました。

移住を希望するアーティストやクリエーターが増えてきました。県の移住交流支援センターの指定を利用してアート作品を作り上げるのではなく、一定期間神山に住み、スキルを活かして働いてもらう「ワーク・イン・レジデンス」というものが生まれました。ポイントは「仕事を持っている若い職人さん」をターゲットにしたことです。移住者を選別する逆指名制度を取りました。希望者はパン屋さんやウェブデザイナーなどです。2035年の人口推計で試算すると、この町は親2人子2人の家族を毎年5世帯受け入れれば理想的な人口ピラミッドでバランスよく移行していくことが出来るのです。

ここで重要なのは「そこに何があるか、では無く、どんな人を集めるか」に注力したことです。こんなコメントを残しています。「例えに出して悪いけど、B級グルメなんかは何れ飽きが来る。それに対して、オモロイ人が適度に循環していれば、新しいことなんてナンボでも生まれると思うんですよ。そこにアイデアをポンと投げ込んで、グルグルと混ざって新しい何かが出てくるというイメージかな。モノで作ったシステムは廃れると思うけど、人がベースの仕組みは老朽化せんからね」

IT企業のサテライトオフィスばかりが話題になる神山町ですが、この町の魅力は、様々な背景を持った人間が集まる多様性にある、と結んでいます。



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日本木材の輸出拡大

2014-10-04 12:20:14 | あおもり
10/4日経新聞WEBで伝えておりました。

-木材輸出、2.4倍に拡大 1~8月、中韓で評価高まる-

 日本の木材輸出が拡大している。貿易統計によると1~8月の丸太輸出は前年同期比で2.4倍の約33万5千立方メートルとなった。中国や韓国などで日本産の品質の評価が高まっているうえ、円安・ドル高が追い風となっている。丸太を板などに加工した製材品の輸出も2割増え、約4万4千立方メートルとなった。

-引用終わり-

国会でも輸出が思ったより伸びない、と言っている中、中韓への木材輸出が伸びているという現象は意外でした。

青森はヒバの産地でもあるので農産物に負けないポテンシャルは持っていると思います。輸出の見通しが確保できれば林業が産業として復活できる大きな機会になりましょう。

一方で最近、大型製材工場が六戸に出来ました。ホッタラカシの山林に人の手が入り、間伐材の利用も促進されれば正に「里山資本主義」の道が開けていきましょう。

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一人旅に最適な国、ベトナムは6位

2014-10-04 11:04:02 | ベトナム滞在記
10/4ベトジョーで伝えておりました。

-一人旅に最適な国トップ10、ベトナムは6位、日本は8位-

 米国の有名旅行誌「Travel & Leisure 」がこのほど発表した「一人旅に最適な国トップ10」でベトナムが第6位に選ばれた。同ランキングは、世界平和度指数(Global Peace Index)および地球幸福度指数(Happy Plante Index)の二つの指数をもとに各国を順位付けしたもの。

 同ランキングでベトナムは、日本やスウェーデン、ドイツといった先進国を上回る高い評価を受けた。同誌はベトナムについて、「多様性に富んだ生活様式を持ち、どこにいても治安の良さが感じられる国。活気に溢れるベンタイン市場(ホーチミン市)やドンスアン市場(ハノイ市)、ホアンキエム湖周辺には太極拳の練習に励む人々、中部高原地方の美しい山々、フーコック島では海のそよ風を全身に感じることが出来る」と評している。

 一人旅に最適な国トップ10は以下の通り。
1位:ニュージーランド
2位:ノルウェー
3位:スイス
4位:コスタリカ
5位:オーストリア
6位:ベトナム
7位:チリ
8位:日本、スウェーデン(同点)
9位:インドネシア
10位:ドイツ

-引用終わり-

自然や街並みだけではなく、ベトナムは「多様性に富んだ生活様式」という評価ですね。

私はベトナムという国に感じることは「勇気の貰える国」というイメージです。そんなことから「一人旅に最適な国」に相応しいと思います。

日本の若者は是非一度ベトナムを感じて頂きたいと思いますね。

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クルーズ客船誘致の本気度

2014-10-03 02:17:39 | しもきた
10/2東奥日報WEBで伝えておりました。

-むつ市長、客船寄港誘致に本腰-

 むつ市は、クルーズ客船が寄港できる大湊港大平岸壁の売り込みに本腰を入れる。まず、今月中旬には宮下宗一郎市長が上京し、運航会社へのトップセールスを行う。同岸壁には11月、「ぱしふぃっくびいなす」(総トン数2万6594トン)が12年ぶりに寄港するが、これをきっかけに、クルーズ客船の定期的な寄港実現へ課題を探り、下北の魅力の情報発信を強めていく。

-引用終わり-

今回11月の寄港ということですが、紅葉はどうかなぁ・・・。昨年の紅葉の見ごろベストは川内では10/28でした。加えて昨年は11/15に初雪が結構降り、シーズンは終わりました。

ま、トップセールスは来年以降の売り込みかと思いますので、是非成果を上げて頂きたいと願っています。

プロモーションに当たっては下北の四季折々の魅力の詰まったDVDでも持参された方が良いと思いますよ。それと観光協会や旅行会社などとアドバイス勉強された方が良いでしょう。長い間下北を離れていると思いますので魅力を伝え切れるかが心配です。

私ならプロモーションビデオを作りますね。平舘海峡ではイルカがお出迎え、飢餓海峡で犯人が登った仏ヶ浦断崖を拝み、鯛島の秘話に涙し、むつ湾サンゴに海の不思議を感じ、会津藩士上陸の碑に歴史を思う・・・。評判のふるさと納税お礼海の幸の事も材料です。気に入ればふるさと納税してくれるかも知れませんね。

忘れてはいけないのが『ジオパーク視点でのPR』です。釜臥と芦崎湾の見事な眺望コントラストの「北の防人展望台」、「海底埋没林」、「恐山の金鉱脈」、「湯質の異なる温泉」などの紹介です。

マニアックな話題では「むつ湾の生態系の豊かさ」でしょうか。このどん詰まりの湾がなぜ?という事です。シェルホール館長の出番ですよ。

それと何時間滞在できるか分かりませんが「EV電気自動車のレンタルでドライブ」というのも面白いと思います。「北の防人展望台」→「金賞下北ワイン」→「貝の館シェルホール/EV充電」→「湯野川濃々園温泉」。往復でゆっくり5時間でしょうか。

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ベトナムに「ジャパンドラマアワー」

2014-10-03 00:01:43 | ベトナム滞在記
10/2ヤフーニュースが伝えておりました。

-ベトナムで「日本ドラマアワー」=12番組を無償提供-

 【ハノイ時事】国営ベトナム・テレビ(VTV)は2日、日本の人気テレビドラマを集中的に放送する「ジャパンドラマアワー」を5日に始めると発表した。

 日本のテレビ局や商社などで組織する放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)が東南アジア6カ国で行う事業の一環で、ベトナムが第1弾。

 日本政府は、優れた文化を海外展開する「クールジャパン」政策を推進。BEAJは総務省が計上した予算21億円の一部を活用し、「南極大陸」(TBS)、「ゼロの真実」(テレビ朝日)など12番組をVTVに無償提供する。国家予算で海外にテレビ番組を輸出するのは初めて。

-引用終わり-

ベトナムではチャンネルが60も70もあり、韓国の番組(ベトナム語に訳した)も結構あります。何でも韓国が無償で提供している、と聞きました。テレビ好きのベトナム人は韓国戦略に完全にハマっていて、ドラマを泣きながら見る人も多いとか。

翻って、日本の関係したチャンネルはNHKワールドの1チャンネルのみしかありません。英語に訳したものです。番組は同じものが何度も繰り返され、とても残念な構成です。

記事の「ジャパンドラマアワー」の無償提供は「待っていました!」と喜びたいですね。日本のドラマではかつて「おしん」が東南アジアで視聴率90%を取っていますが、今は「ドラえもん」や「コナン」などのアニメが主役です。是非テレビドラマで日本人の感性に触れて頂きたいと願っています。

ベトナムを第1弾に選んで頂いたのは大正解ですね。コンテンツを間違わなければ多分成功するでしょう。


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ようやく屋内退避の方針検討へ、規制委

2014-10-02 23:36:27 | 川内グランドデザイン
10/2日経新聞WEBで伝えておりました。

-原発30キロ圏外の事故対応を検討 規制委、屋内退避など-

 原子力規制委員会は2日、原子力発電所で事故が発生した際、原発から30キロ以上離れた地域の住民の放射線被害を防ぐ対応策の検討に入った。国が放射線のモニタリング(監視)を実施し、必要に応じて屋内退避の指示を出すことなどが柱となる見通し。結論がまとまり次第、国の原子力災害対策指針に反映させる。

 国の指針は、原発から30キロ圏内の住民を対象とした事故時の被曝(ひばく)対策を詳しく定めているが、30キロ圏外の規定が不十分だった。東京電力福島第1原発事故では放射性物質の固まり(プルーム)が広がり、30キロ圏外にも被害が出た。

-引用終わり-

何か規制委員会はおかしいですね。最後の文章にありますが、福島は30km圏外にも放射能が大きく出て避難に支障をきたしたのに無視して対応規定を定めてきませんでした。

私は勝手に策定中の「川内町グランドデザイン」の中で「避難道路、避難計画を諦めない」としましたが、下北半島は東通原発、むつ中間貯蔵施設、六ヶ所再処理工場、大間原発に囲まれた一番避難計画の難しい地区だと思います。多分、責任を押し付けられた自治体は頭を悩ませている事でしょう。

規制委は屋内退避の考え方をもっと詳しく丁寧に説明する責任がありましょう。

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元エンジニアの勘

2014-10-02 00:17:18 | しもきた
9/30朝日新聞WEB青森版で伝えておりました。

-青森)八甲田山やや活発化 気象台「噴火の兆候はなし」-

 仙台管区気象台は29日、東北地方にある18の活火山のうち、4火山で活動がやや活発化していると明らかにした。ただ、いずれもただちに噴火する兆候はなく、警報などは出ていない。長野・岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)の噴火を受け、報道陣に説明した。

 活発化しているのは八甲田山(青森)▽秋田駒ケ岳(秋田・岩手県境)▽蔵王山(宮城・山形県境)▽吾妻山(福島・山形県境)の4火山。

 気象台によると、八甲田山では東日本大震災以降に周辺での地震が増え、山がわずかにふくらむ地殻変動も観測された。秋田駒ケ岳では、マグマに熱された水によるとみられる活動が5、6年前から活発になり、地表の温度が高い場所が増えている。吾妻山では火口から高温で有毒な火山ガスが噴き出す現象が、2008年11月から続く。

-引用終わり-

こんな記事が出たので気になり書き留めておきます。昨日、地元の温泉「ふれあい温泉かわうち」に行き、「おや、お湯が何か違うぞ」と思いました。何というか「少し粘っこい感じ」がしたのです。「桶がぬるっと掴みにくい」のです。何十回と来ていますが、こんな感じは初めてでした。

「水質に変化が生じているのではないか」と元エンジニアの勘が働きました。

「多分、この温泉の地下熱水溜りは恐山の最外縁に当たるはずだ。下北半島は3.11以降隆起していると言うではないか。そう言えば十勝沖~青森東方沖震源の地震も以前より多くなったようだ。これは何かあるぞ・・・。」



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再エネ受け入れ中断は突発か

2014-10-01 12:21:58 | あおもり
10/1東奥日報WEBで伝えておりました。

-再生エネ「投資済み、撤退できぬ…」電力各社受け入れ中断で事業者に困惑/青森県内-

 東北電力が30日、再生可能エネルギーの電力を新たに買い取る契約手続きを中断すると発表したことに、県内の再生可能エネルギー事業者は「既に設備投資しており、撤退もできない」などと困惑している。

 青森市の建設業「丸喜齋藤組」は同市にメガソーラー(大規模太陽光発電施設)を建設。施設はほぼ完成し、来月にも送電開始できる状態にあるだけに、齋藤義則社長は「3億円のプロジェクト。いまさら撤退できるわけではない。急に決められては困る」と憤りを隠さない。同社は今後、東北地方の7~8カ所で太陽光発電事業を予定していたが、今回の手続き中断により計画見直しの必要があるという。

 県南地域に、鶏ふんを活用したバイオマス発電の事業化を検討している階上町のエネルギーコンサルタント業「eL(エル)・パワー」の毛利邦彦専務は「鶏ふんによるバイオマス発電は、一日を通して安定的に発電できる良質の電源。風力発電などの自然変動電源と同列に扱うことに異和感を覚える」 と語る。
 
 八戸市のNPO法人「グリーンシティ」の富岡敏夫理事長は「再生可能エネルギーの導入を検討している事業者を萎縮させる。残念だ」と述べた。自身が代表を務める「はしかみ未来エナジーパーク」が進める階上町内のメガソーラーについては「電力側から了承を得ており問題ないと思うが、今後、新施設を設置できなくなるのでは」と困惑した様子だ。
 
 県エネルギー開発振興課の関博課長は「国の方針として再生可能エネルギーの普及を進めてきた経緯がある。新エネルギー事業者は既にかなりの投資をしているので、東北電力は受け入れ可能性をしっかりと検討してほしい」と語った。

-引用終わり-

これはおかしい、と皆さんお思いでしょう。契約手続きを中断するとは・・・。折角の地元企業による地産地消での活性化の動きも踏みにじる行為ですよね。どうも電力事業者は再生エネが嫌いでしょうがないようです。

大規模再生エネ事業は計画を進めるうえで電力事業者と協議するので再生エネの開発状況は事前に把握しているはずですよね。予想が付かず急に中断などはありえません。少なくとも停電の危険性があるのなら、事前に段階的に調整できるのではないか、とシロウトは思いますね。

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