i氏の海外生活体験記

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<part4>しもきた

一日100億円の損失は水増し計算?

2014-01-10 23:58:44 | 大間原発の中間貯蔵化
1/2慶応大学金子教授による政府のエネルギー基本計画に対するインタビュー文字起こしを引用します(転載OKの文章です)

-前半は省略-

で、そこで次に持ちだしてきたのが、燃料費の増加ってやつですね。経産省は原発停止による火力発電の焚き増しによって、2012年度に燃料費が3.1兆円増えたとしてるんですけど、ここでも計算のごまかしがあるんですね。

で、経産省は2010年から過去3年の原発の平均電力量っていうのを、発電量ですね、これが2748億キロワットなんですけど、泊3号機と大飯の3、4号機の発電量156億キロワットを差し引いた2592億キロワットを全て火力発電で代替したっていうふうにして計算して3.1兆(円増えた)って出してるんですね。

しかし、実際には節電や省エネが進んだことがあって、火力発電の焚き増し分は1827億キロワットに過ぎなかったわけです。つまり766億キロワットも焚き増しが水増しされた数字で計算してるわけです。

しかもその火力発電の内訳を見るとですね、燃料単価が高い石油火力が1206億キロワットも発電すると見積もられていたり、LNGガスですね、この価格が原油価格に連動する形の高い価格でそのまま計算されていて、もうこのLNGの調達先を分散すればかなり節約が可能な数字なんで、環境エネルギー政策研究所の試算によれば、燃料費の増加分は3.1兆円の半分の1.5兆円程度だっていうふうにしてるんです。でも、経産省は原発を再稼働させたいために、燃料費の増加を過大に見積もってると言わざるを得ないと、いうことだと思うんです。

アナ● 一方、原発のコストはどうですか?

金子■ 原発のコストもですね、今回の基本計画の場合でも、2011年の12月にコスト等検証委員会が出したキロワットアワーあたり8.9円という数字を使っているんですね。ちなみに石炭火力は9.4円で、LNGガス10.7円だと。

つまり原発が最も安いということなんですけど、これはモデルプラントを使って50基全部が動くことを前提にしたシミュレーションで試算したものなんですね。

で、何が抜けてるかというと、まず2兆円ほどかかる追加安全投資の分がはっきり全部入っていない。

それから、東京電力が自身が出している賠償除染費用が10兆円もあるんですけど、これも入っていないんですね、全部。

で、燃料費の1.5兆円とは比べられないくらい大きいわけです。で、それらが実際には発電の発電コスト、発電単価を押し上げているんですね。

で、さらに政府も原発依存を出来るだけ下げるとしているわけですけど、原発を40年で減価償却して、廃炉引当金を積む事になっているので、もし途中で廃炉にすると、原子力発電施設と核燃料の残存簿価ですね。減価償却が終わってない分ですけど。それから廃炉引当金の不足が生じて、特別損失として計上しなければいけないわけです。

で、現時点で50基全部を廃炉にすると4.4兆かかると言われているわけで、電力会社の経営を圧迫しちゃうんですね。それゆえ、電力会社は安全無視で原発を再稼働させたくなるわけですけど、再稼働する原発が少なければ少ないほど原発の発電単価は上昇する事になるわけです。つまり分母が小さくなるわけです。で、私が50基中28基をですね、廃炉にして安全投資10兆円の賠償除染費用を乗せて、他の廃炉費用も乗せていくと、政府のシミュレーション方式を使って試算しても、原発の発電単価はおよそ20円、キロワットアワーあたり20円近くとなる。つまり、火力の2倍になっちゃうと。もはやもう、原発の経済性は全くないと。

で、問題はですね、この経済産業省がですね、省令一本で廃炉費用を電力料金に乗せられるようにしたことなんですね。原発はもう不良債権なんで、その抜本処理が必要だと。その為にはもう電力会社に発電、原子力発電施設と核燃料の残存簿価分と廃炉引当の不足額に当たる株式新株を発行させて、それを政府が買い取って、原発を電力会社から切り離して、すでに事実上破綻している、日本原子力発電に集めると。つまり事実上の原発の国有化という抜本処理が必要なんだということだと思います。

-引用終わり-

発電コストのカラクリは以前から言われていることですが、ここで着目したいのは「原発の再稼働問題は電力会社の経営破綻回避の問題だ」という内容です。

つまり、このコスト説明の中に「再生エネルギー」という内容は出てこないのです。3年間待たずとも原発の代替エネルギーとなるのは火力発電でしかないと既に経産省も見切っているということです。

「脱原発を目指す」ということと「再生エネルギーの普及促進」ということは、当面は違うステージではないか、と考えています。

しかしながら、再生エネルギー普及のスピードを上げるための議論はとても重要です。

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持ち運べる水力発電機、茨城

2014-01-10 17:13:48 | 下北の小水力発電
1/10東京新聞WEBで伝えておりました。

-持ち運べる水力発電機 震災避難所生活に明かり 茨城の中小企業など開発-

 大人二人で持ち運べ、川や水路に沈めるだけで利用できる携帯型の水力発電機「Cappa(カッパ)」を茨城県日立市の中小企業が茨城大工学部と共同開発した。旅館やホテルなどで災害時に最低限必要な非常用電力がまかなえる。農業や観光にも幅広く活用できるという。昨年十二月から販売を始めた。東京電力福島第一原発事故後、再生可能エネルギーに関心が高まる中、地域の非常用発電として注目を集めそうだ。 (林容史)

 ダムを利用した大規模な水力発電や、出力千キロワット以下で川の落差を利用した小規模な小水力発電と違い、携帯型水力発電機は身近な河川や水路の流れそのものを利用する。平地でごく簡単な設備で発電できるのがメリット。出力は小さいが避難所などでの生活に最低限、必要な電力を生み出すことができる。環境に負荷を与えず、取り付けや撤去がしやすい。小水力発電のように、県の登録や水利権を持つ関係者の同意を得る必要もないという。

 開発会社は、日立製作所向けに大型発電機の部品などを製造している「茨城製作所」(本社・日立市、渡辺英俊社長)。水力発電機は円筒形で幅八三・二センチ、奥行き七十七センチ、高さ六六・五センチ。中は空洞になっていてプロペラが水流で高速回転することで発電する仕組み。蓄電できるバッテリーも併せ持ち、安定出力が可能だ。強化プラスチック製で軽量化を図り、重さを五十七キロに抑え、大人二人で持ち運べるようにした。

 水深五十センチ以上、幅一・一~四・五メートルの川や水路での使用を想定。流速が一般的な人の歩行速度(秒速約一・一メートル)より少し速い平均毎秒一・七五メートル以上あれば、出力百六十ワットで連続発電できる。災害時には避難所などでの電灯や携帯電話の充電、ラジオ、パソコンに活用できるという。

 使い方は、川や水路の両岸に二本のアルミ板を渡し、取っ手を付けた本体を水中に沈め、両橋に固定する。流体力学を駆使して設計し、集水後に流速を増す構造。二〇一三年度のグッドデザイン賞に選ばれた。

 開発チームリーダーの菊池伯夫(のりお)専務(37)によると、東日本大震災で多くの社員が被災し、避難所生活を強いられた経験がきっかけ。停電と燃料不足で発電機が使えず、暗闇の中、不安な日々を送った。菊池専務は「情報と明かりさえあれば人は安心できる」と水力発電機の開発に乗り出した。

 天候に左右されず、身近な川や水路を利用でき、二十四時間、安定して発電できる。小さな発電量であれば小型化も可能という。

 災害以外にも農作業用の電源、防犯灯や観光地のイルミネーション、野生動物の侵入を防ぐ電気柵など幅広い用途をアピールする。将来は東南アジアなど、無電化地帯への輸出も視野に入れている。受注生産で価格は本体や制御システムなど基本セットで二百九十万円から。問い合わせは茨城製作所=電0294(21)5135=へ。

-引用終わり-

これは国内よりも海外への輸出用(ODAなど)に良さそうですね。蓄電バッテリーがもっと安価になれば、国内でも普及しそうですが・・・。

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ベトナムはビールの安さNo1

2014-01-10 15:34:20 | ベトナム滞在記
1/8ベトジョーが伝えておりました。

-ビールが最も安い国トップ5、ベトナムが1位に-

 男性のためのライフスタイル誌「Thrillist」はこのほど、世界で最もビールが安い国トップ5を発表し、ベトナムを1位に選出した。

 同ランキングは、各国のバーや酒店で販売されているビールの平均価格を比較したもの。それによると、ベトナムは500ミリリットル当たりのビール価格が0.79ドル(79.8円)で、世界最安となった。同誌はベトナムのビールについて、「最も飲まれているのはビアホイ(地元の生ビール)で、氷を入れて飲むのが特徴。代表的なブランドはハノイビール」とコメントしている。

 同ランキングトップ5は以下の通り。※( )内は500ミリリットルの平均価格。

1位:ベトナム(0.76ドル=79.8円)
2位:カンボジア(0.88ドル=92.4円)
3位:ウクライナ(0.89ドル=93.5円)
4位:フィリピン(0.89ドル=93.5円)
5位:エチオピア(0.93ドル=97.7円)

-引用終わり-

私はベトナムでは「333」か「ハイネケン」でしたが、昨年から「タイガー」か「サッポロ」に変えました。ようやく溶け込んできた、というところでしょうか。

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