i氏の海外生活体験記

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<part4>しもきた

地熱小説「マグマ」イントロ

2012-05-30 10:46:04 | 下北の地熱発電
WowowのHPよりあらすじイントロをご紹介します。6/10(日)22:00より全5回です。地熱関係者と温泉女将は必見です。

【イントロ】
 日本のエネルギーのあり方は変貌した。以降、大きな期待とともに注目されているのが“自然エネルギー”。中でも地球の中心にあるマグマの熱を利用するは地熱発電で、安全性が高く二酸化炭素の排出も少ない。日本は地熱資源量世界第3位にも関わらず、充分に活用できていないのが現状だ。そんな地熱発電は、今後のエネルギー問題を大きく解決しうるひとつの手段として期待が寄せられている。

 未来を担うエネルギーを開発しようと地熱発電にを軸に、彼らの情熱に打たれ葛藤する外資系ファンドのエリート女性社員、さらには権益を狙うファンド社長や政治家らのスリリングな人間模様を描いたのが、連続ドラマW「マグマ」だ。原作は「ハゲタカ」を大ヒットさせた真山仁。

 主演には、NHK連続テレビ小説「カーネーション」の好演が話題となったばかりの尾野真千子を迎える。

【停滞する日本の中、未来への夢に挑む人々の熱い思いが湧き上がる! 】
 外資系ファンドに勤める妙子(尾野真千子)は、社長の待田(津田寛治)に、買収したばかりの不振企業の再建を任される。その企業は、地熱エネルギーを供給・開発している「日本地熱開発」という地方の小さな会社だった。
 左遷ではないかと不満に思いながらも、事業を立て直すべく乗り込んだ妙子は、現社長の安藤(谷原章介)に経営状況を厳しく追求。社員リストラと赤字部門閉鎖による合理化を発表し、長年研究に命を燃やしてきた所長の御室(長塚京三)らの猛反発を受ける。収益性を確保し、企業を立て直すという信念のもと突き進む妙子。
 しかしやがて「日本の未来を担うエネルギーを開発する」という御室らの思いと、地熱発電の可能性を知るにつれ、自分の果たす役割を見つめ直すようになる。そんな中、日本地熱開発の前には、利権を狙うやり手政治家の龍崎(石黒賢)や、原子力発電を推進する大学教授・宇田川(大杉漣)らが立ちふさがる。

【地熱発電】
水力発電は、水が流れる落差で、水車と繋がっている発電機を回す。
火力や原発は、水を蒸気にして、その勢いでタービンと繋がっている発電機を回す。
つまり、水を沸騰させるコンロの役割をするのが火力なのか原子力なのかという違い。

地熱発電の場合は、地球の中にある天然のコンロ(=マグマ)を使う。地下にはマグマによって高温になった地下水が溜まっている。そこに、深い井戸を掘ってパイプを通してやると、地下から熱水が噴き上がって、地表に出た時には蒸気になる。地熱発電は、その水蒸気でタービンを回して電気を起こす。

【高温岩体発電】(添付図参照)
ドラマの中に登場する高温岩体発電は、地熱発電の発電方式のひとつ。地上から水を勢いよく流し込み、その水圧によって高温の岩盤に亀裂を入れて人工的な水溜りをつくる。その水溜りがマグマに熱せられて熱水になる。
例えると、マグマが火で、岩盤がフライパンのようなイメージだ。その熱いフライパンに水を入れると蒸気があがって、タービンを回すことができる。
化石燃料を一切使わないからCO2の排出もほぼゼロ。
天候にも左右されず24時間365日安定供給できる。
しかも、日本は世界第三位の地熱資源国で、原発約20基分にあたる資源量が眠っているといわれている。

-引用終わり-

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環境シンポジウム「地熱エネルギーのポテンシャルを考える」

2012-05-30 03:28:29 | 下北の地熱発電
下記のシンポジウムに参加することにしました。HPより抜粋します。

-6/26開催 SDM研究科主催 日本経済新聞社寄附講座環境シンポジウム「地熱エネルギーのポテンシャルを考える」-

 2011年3月の東日本大震災を契機に、政府主導により日本再生のための戦略としてさまざまな検討が進んでいます。特に、エネルギーに関してもグリーン・イノベーション戦略の強化と前倒しを軸とした、新たなベストミックス実現の戦略が議論されており、これまで以上に再生可能エネルギーの導入の機運が醸成されつつあります。本シンポジウムでは、我々の新しいエネルギーの選択肢の一つである地熱エネルギーの可能性について考えます。日本の現状や課題をご紹介するとともに、海外の実例の一つとして、ニュージーランドでの地熱エネルギー活用をはじめ、技術的な側面からその専門家にご講演いただきます。地熱エネルギーそのものを知るとともに、地域との連携や社会システム全体における展望を見出す機会となりますので、ぜひご参加ください。

日時
2012年6月26日(火) 13:30~16:30

場所
慶應義塾大学日吉キャンパス 協生館2階 藤原洋記念ホール

スケジュール
13:30~13:40
  ご挨拶
13:40~14:20
  「温泉と共生する地熱発電のあり方について」
     安達 正畝 氏 (奥会津地熱株式会社 代表取締役社長)
14:20~15:00
  「New Zealand and Japan: Opportunities in Geothermal Energy」
     ステファン・コルベット 氏 
     (ニュージーランド大使館第一等書記官 地熱エネルギー担当)
(休憩)
15:10~15:50
  「小型バイナリー発電システム『マイクロバイナリー』の技術と小規模地熱温泉発電への適用」
      角 正純 氏 (株式会社神戸製鋼所 機会事業部門冷熱・エネルギー部
                エネルギーグループ グループ代表)
15:50:~16:30
  パネルディスカッション「持続可能社会へのエネルギーミックス
   ―日本の地熱エネルギーの視点から社会システム全体を考える」
      パネリスト:安達 正畝 氏、ステファン・コルベット氏、角 正純 氏
      モデレータ:佐々木 正一 (慶應義塾大学大学院SDM研究科教授)

-抜粋終わり-

温泉との共生のヒントになるかも、です。また、温泉発電のメーカーさんも講演します。

さて、地熱開発に反対している方々の意見を拝見しますと、地熱開発により生じる不都合な事実を示して「信用できない」というような展開が多いようです。原発推進の時と同じ説明会のやり方だ、と危惧する方もいます。

しかしながら、大部分の課題は「話せばわかる」という程度のものです。課題を最初から明らかにしないのがマズイのです。既存発電所のデータをすべて開示して専門家の方がコメントしてあげれば良いではありませんか。

「もし温泉が枯れたら」という究極の課題には「地熱から熱水を分けてもらう」あるいは「追加ボーリングを補助してもらう」という協定を結べば良いでしょう。地下のことですからいくらモニタリングをしても100%はありません。熱水溜まりの位置や規模にもよります。また温泉発電導入の補助をしてカスケード利用を図る、というのも有力です。

来月からは地熱ドラマ「マグマ」も始まり、マスコミにもより一層取り上げれれるでしょう。ただ、ソーラーとは違いリードタイムが10年くらいあります。先ず簡易な温泉発電を広めて機運を高めて頂きたいと願っています。




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