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地熱発電、懸念が噴出

2012-05-17 13:46:27 | 下北の地熱発電
5/17朝日新聞福島版が伝えております。

-地熱発電、懸念が噴出-

 出光興産などが磐梯朝日国立公園で進めようとしている地熱発電の開発計画が早くも行き詰まりかけている。16日は環境、経済産業両省と地元の温泉業者らとの2回目の意見交換会があった。地元側は温泉への影響など問題点を追及、未解決のまま開発が進むことに待ったをかけた。

 「何の問題も解決しないままでは、協議のテーブルに着けない」。県温泉協会の佐藤好億会長は会合後、協議に進展がなかったとの認識を記者団に示した。

 4月の政府による地元説明会と同様に、この日も県内の温泉業者や自然保護団体などの代表らは、地熱発電で大量の熱水をくみ上げた場合、泉源の枯渇や水質の変化、地盤沈下、地中からのヒ素流出などに対する懸念を表明した。

 県旅館ホテル生活衛生同業組合の菅野豊理事長は「安全、安全と言われた原発がこの有り様だ。無秩序な開発はやめるべきで、今こそじっくり議論する必要がある」と話した。これに対し環境省は地元の同意がなければ、開発は始めないとの方針を説明しただけで、地元の疑問には「ゼロ回答」だった。

 一方、県議会企画環境委員会は16日、運転開始から17年を迎える東北電力柳津西山地熱発電所(柳津町)を視察した。九つの巨大な冷却塔や発電機を備えた所内、蒸気の生産井を回った。

 同発電所の認可出力は、6万5千キロワット。出光などが計画している発電所の4分の1程度だが、22本ある生産井から供給される蒸気は自然減衰し、発電出力は2万8千キロワットと、当初の半分以下にまで落ち込んでいる。

 東北電力の小林仁所長は「蒸気の自然減衰は地熱発電に避けられない宿命だが、なんとか供給量を維持したい」と話した。

 また、温泉への影響や硫化水素の処理方法などに対する県議からの疑問には、冷却塔を囲む防音壁や異臭を防止する硫化水素の除去装置などを備えていると説明した。併設の広報施設には年間1万5千人が訪れ、観光資源としての価値もアピールした。(大月規義、林義則)

-引用終わり-

私は初期の開発規模を少なくすれば良いと思います。一度に20万kwとか言うから反発が出るのだと思います。

5万kwとかにしておいてモニタリングを行いつつ、温泉発電とか観光活性化とか共存方向でも信頼関係を築きながら増設を検討すればうまくいくのではないかと思います。温泉街の復活方法なしでは前には進まないでしょう。

それと国の役人の説明会での雰囲気作りにも工夫が必要です。最初から対立構造になっています。先ず、地元代表、専門家のアドバイザーを入れた検討委員会を立ち上げ、説明会に長けたコンサルタントに任せたらどうでしょう。どうしても上から目線が態度に出てしまい上手く立ち回れる役人を見たことがありません。少し言い過ぎですか・・・。温泉女将や観光業界、自然保護団体には小委員会で課題、要望を地元代表に挙げてもらうようにします。

これらの調整・雰囲気作りは県、市町村や議員さんの役目です。地元活性化に尽力して戴きたいと思います。施設の視察などは何時でもできるでしょう。加えて言いますが、その場合も地元関係者も一緒に視察することです。これでは協働の姿勢が見えませんよ。

開発規模を希望する事業者には、地熱拡大のため他の候補地に手を伸ばすことを考えて戴きたいと思います。

もちろん候補地とは下北半島のことです。

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