i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

時代遅れ

2007-07-11 23:24:33 | ジャカルタ滞在記
昼休みに爺さんに声を掛けられました。白髪の彼はローカルのベテランエンジニアです。
ネシアの平均寿命が64歳だというのに彼は平均を明らかに越えています。

仕事のちょっとした事を教えてやったら、それから時々声を掛けてきます。般若のような顔に笑顔を浮かべて・・・。

「スダ、マカン?(ネシア語で食事済みましたか)」---「ヤア、ナシゴレン」ナシゴレンはネシアの代表的な料理でナシはご飯、ゴレンは炒める、つまりチャーハンです。煎餅菓子と一緒にでてきます。

「ギブミー、ローラー?」よく分からず何度も聞き返しました。人差し指でワイパーみたいにしきりにゼスチャーするのです。ローラーは円弧定規のことでした。我々はよく蚊取り線香と言っているやつです。幾つか種類持っていたので全部貸してあげました。

そうしたら他のローカルたちに大笑いされてしまいました。

「日本人はこのCADの時代に、なんて時代遅れな道具を持ってきているんだ。」
(と言っていたんだと思います)

せっかく苦労して貸してあげたのに・・・。



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旅の指差し会話帳

2007-07-11 00:36:40 | ジャカルタ滞在記
写真左が海外超初心者向けの会話ガイド「旅の指差し会話帳」です。

言葉にいちいちイラストマンガが付いてあるので一見分かり易そうにみえます。
しかし、使ってみて欠点も見えてきました。
ネシア人と会話する時にイラストを指差して意志を伝える場面など全くありません。結局、会話の前か後に自分で調べる辞書代わりになっています。

そこでもっと実用的なアイデアがあります。
「仕事の指差し会話帳」と「夜の指差し会話帳」です。もちろんポケットに入る大きさでないといけません。

「仕事の指差し」は仕事の分野で出てくるやさしい単語を集めるだけでよいのです。海外の仕事で時間がかかるのは、伝えたいやさしい専門用語が調べられない時です。もし、私が私の分野での「仕事の指差し」を作ることができたら、ネシア超初心者の悩める仕事人のため、ネットで公開したい、と考えています。

「夜の指差し」は言わずと知れたカラオケ嬢と会話をスムーズにできるアンチョコですが、私の仕事ではありません。

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少し困ったこと

2007-07-11 00:33:23 | ジャカルタ滞在記
ちょっと困ったことがあります。

昨日、オフィスの帰りにバスに乗りそびれた3階のローカル女性事務員を車に乗せてあげました。
いや、正確にはドライバーのアリフがご主人に無断で「いいから乗っていけ」と言ったのです。

プロジェクトでは超人気の彼女です。初めてマジマジと見合って会話しました。

「テレマカシー(ありがとう)」  超カワイイです。

「いつまで居るのですか?」 ---- 「19日まで。」

「えっ、7月の。」 ---- 「いぇす。」

「戻ってきますか?」 ---- 「のぉー。」

彼女は少し悲しげな表情を見せました。気のせいかも知れないけど・・。

次の朝、廊下ですれ違った彼女は初めてお辞儀をしてくれました。
きっと去る者へのノスタルジーでしょうか。

ところが、バツの悪いことに夕方、出張期間延長のリクエストが入りました。

こんど廊下で会ったらどんな顔をすれば良いでしょう。

仕事より心配ごとが増えました。


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