じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「徒然草」を読む

2010-04-10 18:42:06 | Weblog
★ 「徒然草」を読んでいる。といっても現代文で。

★ 「徒然草」や「枕草子」など古典はテスト対策で断片的にしか読んでいなかったが、現代語で全段を読むと想像以上に含蓄に富んでいて面白い。

★ 兼好法師がこの時代に生きていれば、きっとブロガーとして人気を博したのではなかろうか。

★ 前半では「賀茂の競馬」が面白かった。木の上で競馬を眺めている僧侶が居眠って、何度も落ちそうになるという話。競馬を見に来たギャラリーたちは、競馬よりもその僧侶の様子を見て「危ないのにバカだなぁ」と言っている。

★ しかしそこで兼好法師の一言。「私たちはいつ突然死するかも知れない、それを忘れて競馬など見ていることの方が馬鹿げているのでは」と。周りの人々は「なるほどなぁ」と感心したとか。

★ 実に的を射た話だ。700年の時を経ても、人のことは大きくは変わらないようだ。
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キルギスの政変から

2010-04-10 14:30:28 | Weblog
★ キルギスの政変からいろいろなことが学べる。

★ 2000年以降、東欧や中央アジアの旧共産圏の国々では「色の革命」と呼ばれる無血革命や大衆運動が起こっていること。知らなかったなぁ。

★ 権力は腐敗するということ。腐敗した権力は民衆により再び倒されるということ。

★ 20世紀の米ソ冷戦の後始末をしているようにも感じるが、大国によるタガがはずれると民族、部族や宗教によって対立が起こりやすくなる。

★ 世界史は戦争の歴史だね。なんとかならないものだろうか。 
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「善き人のためのソナタ」を観た

2010-04-10 02:35:17 | Weblog
★ 渋い映画だった。大がかりな芝居はないがスリリングで、最初は少々退屈だが、見ているうちに心に何かが積もっていくような映画だった。主人公の名演の賜物だろう。

★ それにしても旧東ドイツ国家警察による国民監視体制はひどいものだ。あれほどまでに反体制勢力を恐れ、監視しないと統治できないこと自体、すでに体制が崩壊していたということだろう。

★ そして権力の腐敗。私欲のために権力を振りかざすとは。社会体制がどうであれ、権力とは腐敗するものであるということを肝に銘じた。

★ 国家(党)に忠実なエージェントがなぜ反体制の人々に共感するようになったのか。彼も「この国は腐っている」と思ったのか。正義感からか。孤独感からか。

★ エンディングは静かだが心に沁みる。アカデミー賞外国語映画賞を受賞するだけのことはある。
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