じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

松岡圭祐「蒼い瞳とニュアージュ」

2021-03-07 13:24:30 | Weblog
★ 松岡圭祐さんの「蒼い瞳とニュアージュ」(小学館文庫)を読んだ。

★ 歌舞伎町のパブで起こった放火事件。取調室では厳めしい刑事が女性スタッフたちから事情を聴いていた。しかし、そこはジェネレーションギャップに、カルチャーギャップ、中年刑事はギャルたちに手を焼くばかり。そんなとき、同じくギャルの格好をした女性が現れる。臨床心理士、一ノ瀬恵梨香だという。

★ 流行りのバッグやグッズに女性たちは大騒ぎ。一瞬で恵梨香は彼女たちの心をつかんだ。ちょうどそこに居合わせた内閣情報調査室の宇崎俊一。放火事件について官房長官に報告書を上げるのだという。

★ その頃、内閣は爆弾テロの予告で緊迫していた。最新型の高性能爆弾。関東一円が水没し、数千万人が犠牲になるという。内閣官房、内閣情報調査室、警視庁そして自衛隊が爆弾を追う。

★ 捜査の主流から外れた宇崎もまた恵梨香とともに真相に迫る。

★ この作品は2007年にドラマ化されている。一ノ瀬恵梨香を深田恭子さんが、宇崎俊一を萩原聖人さんが演じている。ドラマは相当に脚色され、歌舞伎町の放火事件はキャバクラの監禁事件に、宇崎の身分は内閣情報調査室から警察庁の官僚に変更されている。爆弾事件と同時に、違法薬物(自殺ほう助)事件も盛り込んでいる。

★ 原作に比べてスケールは小さいが、そこは深キョンの魅力で埋め合わせか。
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映画「日本暗殺秘録」

2021-03-07 12:00:00 | Weblog
★ 土曜日はTBSーBS「関口宏のもう一度!近現代史」が楽しい。今日は南京事件まで話が進んだ。

★ たまたまだが、近現代史を描いた映画「日本暗殺秘録」(1969年)を観た。桜田門外の変、大久保利通、大隈重信の暗殺事件も紹介されているが、メインは血盟団事件と二・二六事件が描かれていた。

★ 片岡千恵蔵さん、鶴田浩二さん、高倉健さん、田宮二郎さん、千葉真一さんなど東映のオールスターキャストで描く近現代史だった。

★ こういう映画が興行的に成り立つ時代だったんだね。俳優陣の目の演技、それを映す撮影術が見事だ。

★ テロやクーデターでしか活路が見いだせない、そんな時代があったんだね。
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