じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「GoTo・・・」

2020-07-23 20:36:18 | Weblog
★ 新型コロナ、東京都の新規感染者が300人を遥かに超え、全国的には900人に上るとか。この分では日計1000人は時間の問題だ。

★ 2月、3月、第1波の到来時は「瀬戸際だ」「正念場だ」「Stay Home」だと大騒ぎをしたのに、今回の感染爆発を目前にして「Go To キャンペーン」とは。アクセルを踏みながらブレーキも踏むようで、暴走を始めるのではないかと心配だ。

★ 観光業界や飲食業界の苦境はわからなくもないが、感染が広がったのではむしろ壊滅的だ。といって、休業要請するにももはや財政的に不可能なのか。結局は弱いところ、小さいところから廃業に追い込まれ、運良く継続できても、「大」に食われてしまうのか。業界再編成、業態改革が急速に進みそうだ。当の経営者の苦悩は計り知れない。

★ ここにきて、政治の無策が目につく。いや、迷走だ。政権の求心力低下、世論に振り回され朝令暮改の連発。室町幕府末期の様相か。それにしても人材難。この千載一隅のチャンスに、野党は「党名」をめぐって時間の浪費。情けない限りだ。仮に合併しても、また分裂する羽目に。魅力がない。自分の議席しか考えていない。

★ かといって、与党は政権にへばりついて薄汚れた感じがする。ポスト安倍といわれる人々も新鮮味がない。

★ いっそ、誰か下剋上でもしないものか。乱世こそ若い人々が活躍するチャンスなのだが。
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筒井康隆「幸福の限界」

2020-07-23 12:33:22 | Weblog
★ 朝日新聞「天声人語」、海の日を記念してか筒井康隆さんの「幸福の限界」のシーンを引用していた。

★ そこでどんな作品かと「おれに関する噂」(新潮文庫)に収められている「幸福の限界」を読んでみた。

★ 全体に渡って筒井節が炸裂。ブラック・ユーモア、風刺。ある家族、3Kの団地に住んで、小さな幸福を味わっていた。この小さな幸福がまた激烈。夫のDV、児童や老人への虐待、今のご時世ではどれも問題になりそうだ。

★ 後半は、この家族が海水浴に行くシーン。私の体験で言うと、小学生のとき従兄弟たちと伏見稲荷へ初詣に行った時のようだ。前後左右人に囲まれて、圧死寸前。人の波に乗って少しずつ前進するより仕方がない。

★ この家族も人の波に押されて海へ海へと前進。もはや海は人の汗と脂で泥水と化し、それでも人の波は進んでいく。夫はふと思った。このまま前進すればどうなるのだろうか、足が立たなくなったら・・・。周りには既に溺死体。

★ という話。数が増えすぎて集団自殺するレミング(ネズミ)にもなぞらえられている。

★ 1973年の作品。その頃に比べれば、人々は幾分個性的になったとは思うのだが、マスクやティッシュを求めてドラッグストアに押し寄せる人々を思い浮かべると、集団心理への脆弱性は変わっていないようだ。
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