じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「4分間のピアニスト」

2008-12-12 13:30:40 | 映画
★ もう1時になってしまった。仕事が山積みだと言うのにWOWOWで「4分間のピアニスト」という映画を見てしまった。

★ ピアノの才能に恵まれながら殺人を犯した服役囚と彼女の才能を認めてレッスンを申し出る老音楽教師との葛藤とふれあいのドラマだ。

★ お互いに心に傷をもつ。2人は葛藤を繰り返しながら、お互いの心の傷を打ち明けあう。人は普段は表面を取り繕って生きているが、ぶつかり合うことで秘められていた心の傷が暴露される。それは結局癒しなのかもしれない。

★ ぶつかるなら関わらなければいいと思うのだが、どうしても関係が絶てないのは「縁」なのだろうか。お互いの嗅覚が相手を自分に必要な存在と認めているからなのだろう。

★ 「人生の意味は何か」と問うセリフがよかった。「ほとんどの人は耐えて生きること」。あらためて「人生の意味は何か」と問われれば考えてしまうなあ。忙しさの中で人生を消化試合のように過ごしてはいないかと反省をした。このままでは振り返ってみれば何も残らない。

★ ところで最後の4分間の演奏は圧巻だった。形式美を楽しむのも音楽なら、形式を破壊し創造をするのも芸術の楽しみだろう。人間のぐつぐつとした情念が肉体と言う有限な殻の中でもがき苦しんでいる。その戦いが表現する人の苦しみでもあり楽しみでもあるのだろう。それは生きることそのものにも通じるものがあるように思う。

★ ピアニストの物語といえば「ピアノの森」を最近読んでいない。少年はどのように成長したのだろうか。「神童」は切なくも美しい物語だった。「あしたのジョー」も思い起こした。
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