IC-760にはIC-760とIC-760PROがあるが、
IC-760 1台
IC-760PRO1台
の修理実績があり今回のIC-760PROは2台目の修理です。
今回の故障状況は、「送受信出来ない、受信ではザー音も出ていない」との
事で、「実に面白い」と思わず購入してしまいました。
現物が届いて、電気を入れると本当だ、書かれていた不具合そのまんま。
分解して調査開始。ここに●V出ているはず、ここはOK.
ここには●V出ているはず、ここもOKと、順番に調べて行くと、
ある場所で電圧が出ていない。その電圧を作る部分を良く見ると
抵抗が真っ黒、ああ、焼けている。焼けるには原因があるので、
その原因を調査するも、おかしな所は無い。単純に抵抗を交換しても良いが
焼けた原因を取り払ってからじゃないと、また焼ける可能性がある。
パワーON。あらら、直っちまった。
そのまま2時間ほど通電するも異常なし。本当?そんなバカな。
翌日も連続通電するかと、電気を入れると、入れた瞬間に煙もくもく。
あー、燃えちまった!
再度その電源につながる回路を調査するも、異常が見つからない。困ったぞ。
条件は
1.電源が入ってしまえば、2時間でも大丈夫
2.電源を入れてすぐ抵抗が燃える
あーーーー、それだ。推理が違っていれば、また抵抗が燃えるので
部品交換後、今度は抵抗が燃える前にヒューズを飛ばしてやろうと
ヒューズを仮設。その後1週間以上が毎日通電試験をしましたが、異常が無いので
そのヒューズも撤去。
VFOがアップ方向にしか進まないので、エンk-ダーの修理をして、
PLL、基準周波数などの周波数関係、Sメーター関係、IF関係他トリマ、コイルを調整。
最大パワーを150Wにセットしてあったので、老体をいたわるため100Wに戻し、作業終了。
元気良く動作するようになりました
表示、つまみ類が大きく、なかなか良い無線機です。