JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

IC-371 5台目 続き

2013-09-23 | Weblog
電源を入れると、ファンが低速で回転しているがガラガラと
音を立ててうるさいので注油。静かになった。

周波数表示が出たので、FMでパワーチェックを行った。
430MHzで10W 439MHzで35W、50W機のはずだが....

各部調整したが、最大パワーは上がらず。
430MHz~439MHzで30W~35WになるようにYGRユニットを調整。
そのほかのユニットも調整して見たがプリドライブまではパワーが出ているので
ドライブ段のパワーモジュールかファイナルのトランジスタがボケているものと思われる。
V,UHF機はFMで連続送信を行うので、パワーユニットはかなり厳しい状態にあるのは
間違い無いでしょう。

SSB,CW,FMで受信できない、SSBで微弱電波しか出ないってのも
修理完了。周波数がやけにずれているよなあと、各部周波数関係を
調整。ココで問題発生。良く見るとコイルのコアが割れている。
これ回せる?残念ながら割れていて動かせません。1.2KHzも表示と違ったまま
調整できない。どうする。
格好はあのFCZの07Sタイプなので、基板から抜き取り、裏側から回せば
コアが摘出出来ると思って、PLLユニットを分解してコイルを抜いたのですが
残念ながら裏側からは回せないタイプ。あーーーーー。
このままにするのは気に入らないので、抜いたコイルをLCRメーターで測定。
違うコイルで自作しました。それを実装して、ばっちり周波数が合いました。

組み立てて、これで完璧と思いながら、センターメーターの調整をするかなと
信号を入れてセンターメータを見ていると、メーターが左にビュンと振れました。
おや?あ。周波数がジャンプしている。さっき一緒に交換しときゃ良かった。
またまたPLLユニットの分解です。不良のトリマを交換。今度こそ完璧!

まだまだいろいろ出てくるんだろうなあ....
今週の作業はここまで。

ここでオーナーさんにここまでの経過をメールで報告。
ファイナルユニットの部品を交換出来ないかとの要望がありましたが
パワーモジュール、トランジスタは既に製造中止からかなり年数が経っており
入手は非常に困難なため、そのままお使いいただく事となりました。

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