見もの・読みもの日記

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北京・天津・河北省の旅2009【第9日】北京

2009-09-23 00:25:31 | ■中国・台湾旅行
 北京では、雲居寺と石経山→法海寺→大葆台漢墓を見学。

 雲居寺。多数の石経(石板に刻した仏経)を山上の石室に保存していることで有名。そのほかに、清の雍正・乾隆年間に勅命でつくられた大蔵経『龍蔵』の版木77,000余枚も所蔵している。写真は、20元(300円)払うと、版木の裏表をお土産に摺ってくれる。こういうの、大好き。



 法海寺。ここも壁画が有名。画題は全て仏教に関するもの。豹とか獅子とか白象とか、動物の描き方が十分に写実的であることに驚く。明代ともなると、西洋の博物画が入って来ているのだろうか。近年、大規模な修復が行われ、高麗仏画を思わせる繊細な截金(きりがね)も確認できるようになった。ちょっと修復し過ぎの感もある。写真はWikipedia英語版から。



 夕食後、北京の下町「前門」に行ってみて、唖然とした。オリンピックを機に、ごちゃごちゃした小商店が一掃され、スッキリ再開発されてしまった。全ての建物が伝統建築ふうに統一されている。星巴克(スターバックス)もこんな感じ。これではまるで”中華街”ではないか…。大清皇帝の扮装をした男の子が客寄せに立ち、大柵欄の天津包子(肉まん)の名店「狗不理」の前では、西太后のマネキンが、微笑みながら包子を食している。うーむ。魯迅が、孫文が、竹内好が、この光景を見たら、何て言うかなあ…。



(9/29記)

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