見もの・読みもの日記

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西国三十三所満願御礼(岐阜・華厳寺)

2010-05-31 22:34:17 | 行ったもの(美術館・見仏)
○西国第三十三番 谷汲山華厳寺(岐阜県揖斐郡)

 西国三十三所観音巡礼の最後の札所、華厳寺にまた行ってきた。先だって、5月3日に無事満願を達成したものの、実は、昨年3月、本尊ご開帳をねらって、この華厳寺に詣でたときは、肝腎の札所巡礼用のご朱印帖を忘れてしまったのである。別のご朱印帖に印をいただきはしたが、巡礼用のご朱印帖に空白を残すのも落ち着かないので、もう一回、満願の御礼参りを兼ねて、訪ねることにした。

 前日の土曜日は出勤だったので、仕事が終わると、そのまま東京駅に直行。大垣泊。日曜の朝、養老鉄道で揖斐駅から、谷汲山(華厳寺)行きのいちばん早いバスに乗る。前回、ご本尊ご開帳の際は、けっこうな賑わいで、帰りのバスは増発されていたはずだが、この日、谷汲山まで乗ったのは私ひとり。まあ古寺巡礼は、このくらいのんびりした雰囲気のほうがいい。

 本堂・笈摺(おいづる)堂・満願堂の3カ所のご朱印をいただき、めでたくご朱印が揃った。納経所で「満願なので先達会の申込書をいただけますか?」と声をかけると、ぱらぱらとご朱印帖をめくってチェックの上、申請書に「谷汲山華厳寺」の角印(※納経の朱印とは別)を押したものを授与いただく。これに1万円を添えて申し込めば、私も晴れて「先達」の仲間入りなのである。嬉しい。





 前回は見逃した満願堂に立ち寄り、本堂の柱に打ち付けられた阿吽の鯉(!)に触れて精進落とし。奥の院は割愛し、樽見鉄道経由で大垣→名古屋に戻った。谷汲口駅の小さな駅舎は、ローカル線らしい風情があっていい。三十三所巡礼の駅としては、個人的に、松尾寺駅と双璧だと思う。

 本日(平成22年5月31日)をもって、西国三十三所の「結縁御開帳」は終了。2巡目は日常風景に戻った札所をゆっくりまわりたい。

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2 コメント

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Unknown (鴨脚)
2010-06-01 22:54:47
満願成就おめでとうございます。
私も谷汲山へは、何回かお参りしたことがありますが、昔は岐阜市内から名鉄の直通電車があり、実にお参りするのが楽しかった記憶があります。
名鉄の新岐阜駅前から、2両の路面電車によじ登るようにして乗り、市内の道路の上をノロノロ走ります。長良川の忠節橋を渡って左に曲がると、普通の鉄道になり、住宅地から田園そして山間路線とめまぐるしく変化して行きます。
電車も大正時代の古い文化財級のもので味わいがありました。
それも5~6年前に廃止になってしまい、それ以来お参りしていません。
昔は、駅からお寺までの参道のお店がにぎやかで帰りは食べ歩きしましたが、年とともに寂れてしまい残念でした。今は、命日以外は、本当に静かだそうですね。
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名鉄谷汲線(2001年廃止) (jchz)
2010-06-03 17:33:33
こんにちは。いつもありがとうございます。

私も初めて谷汲山にお参りしたときは鉄道でした。既に廃線となることが決まっていて、沿線でたくさんの鉄道マニアがカメラを構えていたことを思い出します。彼岸花の季節でした。

このときは、文化財の多い横蔵寺へもバスで寄ったのですが、本数が少なくて、難渋しました。まだ旅慣れない頃で、何か方法(別路線とか)があるだろうと思っていたら何もなくて、田んぼの中のバス停で1時間以上もぼう~っと帰りのバスを待ったのも思い出です。
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