見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

東京都知事選挙2020

2020-06-20 23:32:52 | 日常生活

 私は東京生まれの東京育ちだが、就職してからは、仕事の都合であちこち住まいを移してきたので、久しぶりの都知事選挙である。前回、2016年7月の選挙は、同年4月に東京に転入してきたばかりで選挙権がなかった。その前、2014年2月は札幌市民だった。だから2012年12月以来、7年半ぶりの投票になる。

 宇都宮けんじ氏は、その2012年の都知事選にも立候補していたが、ほとんど印象がない。一度、演説を聞いてみようと思い、今日、16時から吉祥寺駅前の街宣を聞きに行った。選挙事務所の公式サイトでは、新型コロナウイルス感染症予防のため、街頭演説の場所を公表していないが、そこは調べれば分かるものだ。

 はじめに社会民主党の福島瑞穂氏、日本共産党の田村智子氏、立憲民主党の菅直人氏が応援演説をおこなった。当たり前だが、みんな話に中身があって、しかも巧い。政治家は義理で応援に立つこともあるのだろうけど、今回ばかりは本気であることがよく分かった。やっぱり、話題性とか訴求力でなく、本気でかつげる候補者が必要なんだと思った(前回の都知事選を思い起こしつつ)。

 宇都宮さんが、高い理想を掲げつつ、できることを一歩一歩進めようと考えていることはよく分かった。特にいいなと思ったのは、東京都の事業にかかわる業者は、最低賃金1500円以上、ジェンダー平等を実現している企業に限る、という方策。これ、全ての企業で最低賃金1500円を実現、と言い切ったほうが絶対に見栄えがいい。しかし空疎な公約を掲げて結果に知らん顔をするよりは、現実的な政策を持っている候補者を私は選びたい。

 同氏の功績とされるグレーゾーン金利の完全廃止には30年かかったそうだ。だから都知事選も、何度落選しても全然へこたれず、少しずつウィングが広がっていることを冷静に評価している。信念に基づく楽観主義者であるところもいいと思う。

 ふるさと東京を、そろそろまともな首長のもとに取り戻したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする