「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

密閉型スコーカーの後日談

2019年07月09日 | オーディオ談義
つい先日、あまりのお値段の安さに釣られてフラフラッと落札したテクニクスのスコーカー(中音域専用のユニット)。

  

詳細はつい先日の「スコーカーは生かさず殺さず」(2019.6.29)に記した通り。

ちなみに「生かさず殺さず」とは徳川幕府の施策「百姓は生かさず殺さず」に由来していることは言うまでもないが、何ら人間味が感じられない冷徹な言葉ですね!

翻って、このスコーカーもやや人間味の乏しい音と言わざるを得なかった(笑)。

コーン型にしては「能率100db」と比較的高いので使いやすいし、周波数帯域も「200~6千ヘルツ」と手ごろだったことも落札した一因だが、ここ2週間ほどあれやこれや試してみたものの、善戦したとはいえどうやらライバルの「175ドライバー」(JBL)には及ばない印象がはっきりしてきた。

そういう中、東海地方にお住いのTさんからメールをいただいた。

Tさんはシステムの画像やいろんな噂を拝聴する限り、おそらく自分ごときが及びもしないようなたいへん研究熱心なオーディオ愛好家だろうと推察している。
   

「色々楽しんでいますね。
 
コーン型のスコーカーの件ですが密閉型のスコーカーは弾まない事がJBLの4343や4350で実証済みです。
 
テクニクスのスコーカーが分解出来たり、または背圧を逃がせる穴が開けられるならトライして下さい。
 
密閉で弾まない、愉快でない音が改善されます。
 
コーンが自由に前後に動く事で解放的な音になります、本当は裸のユニットが1番クリアーです。」

以上のとおりだったが、コーン型のユニットは裸が一番「Pure」な音がするというのは同感です。言い換えると低音域を無視できるなら裸で鳴らすのが一番でしょうか。

さて、そこでこのスコーカーの件に移るが、もっとうまく鳴らすためには鉄製のドリルで背部の穴開けをするのがベストだが素人がオリジナルに手を加えるとなると大いに迷ってしまう。

かって、我が家の「ウェストミンスター」に手を加えるときはそれこそ「清水の舞台」から飛び降りるような気がしたものである(笑)。

そもそも、どうしてこのスコーカーを密閉型仕様にしたのかだが、おそらくウーファーと一緒の箱に容れて使用されることを想定して(ウーファーの)背圧を受けないように密閉型にしたとしか考えられない。

つまり「音質は二の次」というわけでおそらく「音楽&オーディオ」に疎い技術屋さんの所業だろう。だいたい日本のメーカーは・・・。

止めておこう、いくら謗(そし)っても後ろ向きの話にしかならない(笑)。

ただし、一つだけ収穫があった。

このスコーカーの上限は6千ヘルツだったが、それに応じて使ったツィーターの075(JBL)がこれまで以上に実にスッキリした爽やかな音を奏でてくれた。

そこで、現用中の175(JBL)のハイカットの必要性を感じてムンドルフの無抵抗コイル(0.15mh)を引っ張り出して付けてみた。(中央の一部が赤い帯状のコイルがそれ)

  

信じられないほどうまくいった!

オーディオはやはり何らかの「渦」が巻き起こらないと進展しないようですね(笑)。

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