「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「うれしい悲鳴」~

2010年12月29日 | オーディオ談義

ときどき山っ気が出る困った性格だが、最近も「掘り出し物」ねらいの冒険心」を起こしてオークションに挑戦し、RCAケーブルを3ペアほど購入してみた。

もちろん、「ビンボー人」なのでそれほど懐が痛まない範囲での買い物だがケーブルを購入したのは久しぶり~。

果たして「安物買いの銭(ぜに)失い」にならなければいいのだが・・。


     

左から順にケーブルの銘柄を記すと次のとおり。(オークションのタイトルどおり記載)

 「Siltech G5」

☆ 「Linn analogue interconnect」

 「BELDEN最高位83322Eケーブル16AWG」

試聴用システムは「WE300Bシングル」(モノ×2)でSPは「アキシオム80」で中高域専用。

試聴盤は「モーツァルトのヴァイオリン協奏曲4番第二楽章」(演奏:グルミュオー 指揮:コリン・デービス)。

この演奏はかなり再生が難しいとされていてヴァイオリンの音色がポイント。「アキシオム80」の高域が上ずってキンキン聴こえるかどうかですぐに判断がつく。

ただし、もちろんアウトになっても決して性能が悪いということではなくて、我が家の装置と「相性」が悪かったというだけなので「誤解」なきように。

「Siltech G5」はこの中で一番低価格でまったくの当てずっぽうで購入したのだが、ヴァイオリンの音色がキンキン聴こえてたいへん相性が悪かった。即、お蔵入り。

次に「Linn」は同じものを既に持っていて音の傾向は熟知しているので安心して聴けたが、やや線が細い印象を受けた。決して悪くはないのだが、やや決め手に欠ける。この程度なら現在使っているケーブルを替える必要はない。

3番目の「BELDEN」はオーディオ仲間のMさんご推奨のメーカー。Mさんから「○○万円もするケーブルも、実は素材にBELDEN製を使ってたなんて話があるよ」と記憶の片隅に残っていたので、つい乗り気になって購入したもの。

出品者は、かなり”こだわりのある方”のようで、「商品を発送しました」の連絡に次のようなコメントが付いていた。

「当ケーブルの特性上、数時間エージングしていただきますと本領を発揮してまいります。大体、5時間ほどで音が変わってくるかと存じますのでエージングの後、音のご判断をいただくとよろしいかと存じます。完全にエージングが完了するのには、数日はいるかもしれませんが、それでも音はすこぶる良いかと思いますのでお気に入りいただけますと幸いでございます」

通常、オークションの場合、商品の代金振り込みと受け渡しが済むと、それで「ハイ、サヨウナラ」とお互いの「縁」がスッパリと切れるのだが、この方は商品の性能に並々ならぬ自信と執着を持っておられるご様子。

たいへん面白い!

こういう”こだわりの製品”にはつい、こちらも身を入れて聴きたくなる。

そして、その試聴結果は・・・。

それが非常にいいのである!

ヴァイオリンの音色がキンキンすることもなく、クセのない素直で澄んだ音が爽やかに空間を漂う。しかも、まだエージングも済んでいないのに・・・・。

まったく値段に見合わない音。

現在使っているPADのケーブル1ペアでこの「BELDEN」を10ペア以上購入できる勘定になるが、中高域用にはこれで充分で
「いやあ、これだから冒険はしてみるものだ」と思わず”うれしい悲鳴”。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オーディオ談義~「耳寄りな... | トップ | 音楽談義~「音楽界のバッハ... »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事