このところ脚光を浴びているスピーカーがこれ。
我が家では珍しい3ウェイの編成である。なかなか音質的に気に入っているのだが、ご意見番の「Y」さんの「お墨付き」があるともっと気に入ること間違いなし~(笑)。
で、先日わざわざ来ていただいて試聴していただいたところ開口一番「なかなかバランスがいいですね! 音の抜けもいいし・・。スコーカーはどこのメーカーですか?」
「ハイ、テクニクスです。200~6000ヘルツを受け持ってます」
「テクニクスもなかなかやりますね・・、(外部の)コイルとコンデンサーを使っていないメリットが明らかに感じられます。」
「はじめから合格のお墨付きが出るなんて珍しいな」と、思っていたら、CDを代えた途端に「Y」さんの顔が一転にわかに掻き曇った(笑)。
「ヴァイオリンがエキセントリックな音色を出していません」とのご不満。
「それではヴァイオリンに定評のある「AXIOM80」に代えてみましょうか」と、代えたもののこれにも釈然とした面持ちではなかった。
どうやら我が家のヴァイオリンの音色は滑らかすぎるようで、ギーギーと鳴る「生の音」に近い音がお望みのご様子。
「もうこの辺が我が家では限界ですよ・・」と、軽く突き放したが(笑)、それから音質に関する四方山話になったが「プリアンプのカップリング・コンデンンサー」が話題となった。音質を左右する大事なコンデンサーである。
現在のプリアンプに使っているカップリング・コンデンサーは「マイカ・コンデンサー(0.075μF)」で、これ。
ちなみに、「マイカ」とは「雲母」のことですよね。自然素材の「雲母」を絶縁材として使ったコンデンサーは性能的にピカ一だけど、低容量なのが難点。
現状の音質には満足しているが、ときどき鋭い「アタック音」が入ったときに「やや歪む」傾向があると以前から気になっていた。
たとえばエンヤの「カリヴィアン・ブルー」の冒頭のアタック音などがそう。
「もっとコンデンサーの定数を上げたらいいかもしれませんが・・」
すると「ぜひ、やってみましょうよ」と大乗り気でけしかける「Y」さん(笑)。
「そうですね、悪ければ元に戻せばいいですからね」と、重い腰を上げて、プリアンプの本体を木製ケースから引っ張り出した。
作業に15分ほどかかっただろうか。
これが取り付け後のプリアンプの内部で、オーディンの高級コンデンサー「0.1μF」をマイカコンデンサーにパラった画像。
これで、最終値が「0.175μF」と、これまでよりも2倍以上になったことになる。
さあ、ワクワクハラハラしながら二人して固唾を呑んで耳を澄ました。
「あっ、明らかに音の肉付きが良くなりました! 神経質な深窓の令嬢がふくよかな伯爵夫人になりましたよ。追加して大正解です。これならもうサブウーファーは要らないんじゃないですか」とYさん。
たしかに、強いアタック音が入ってもビクともしない強靭な音質に変身~。
やっぱり、オーディオは現状に安住せずに常にチャレンジ精神を持たないとダメだなあ、と痛感しましたぞ(笑)。
そして四方山話は意外な方向に発展して「オカルト・オーディオ」へ。
オカルトの意味は周知のとおり、1 超自然の現象。神秘的現象。2 目に見えないこと。隠れて見えないこと。
「オーディオ」と「オカルト」の関係とは、はたしていかに~
以下、続く。
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