昨年末のブログ「悪夢の伏線」(2022・12・29)で述べたように、「非力な真空管アンプでは無理だ!」と、とうとう匙を投げたスピーカー「PL-100」(英国:モニターオーディオ)。
そこで翌30日からは「口直し」のつもりでオーソドックスなシステムで試聴した。
ところが・・。
どんなシステムでも4日もするとアラが目立ってくるのが我が家の悲しい現実だ(笑)。
「やっぱり大きな箱はええなあ!」と、思ったのも束の間で、その反面どうしても「音像フォーカス」の甘さが気になってくる。
「無いものねだり」だろうが、もう少し引き締まった「シャープな音像」が欲しいんだよなあ~。
となると、やっぱり小型スピーカーの出番となり、いったん放り投げた「PL-100」の再登場。
そう、粘っこくて簡単に諦めないのが我が家の流儀です(笑)。
もしかして、「WE300Bアンプ」のパワー不足だったのは「整流管」のヘタリが原因だったのではなかろうかと疑問の眼(まなこ)を向けて再チャレンジ。
周知のとおり、整流管は「縁の下の力持ち」的存在で「交流を直流に代えてアンプに新鮮な電流を流す」役目を担っている。
左がこれまで使っていた「GZ32」だが、これを同等の新品「CV593」に代えて聴いてみたところあっと驚いた。
パワー不足を感じないのである!
北国の真空管博士によると「整流管ははっきりいって消耗品です。劣化すると前段管や出力管に必要なプレート電流を供給できなくなり、伸び伸びとした艶やかな音質が失われてきます。常用しているのであれば、せいぜい2年くらいで代えた方がいいでしょう」
「GZ32」は常用ではなかったがもう3年あまりになるかなあ、まだ使えるのでもったいない気もするが・・、そうだ、能率の高いスピーカーのときに使うことにしよう。
というわけで「PL-100」が見事に息を吹き返したわけだが、なぜこのSPにしつこく未練を持つかといえば、実はこのスピーカーが一番「正しい音」ではなかろうかという気がするからで、もちろん好き嫌いは別ですよ~。
数多くのスピーカー遍歴を辿ってきた人間が感じる「勘」ですね、これは。
言い換えると、SPの「箱」の功罪を考えさせてくれるスピーカーともいえる。
そして、設置場所もいろいろ試してみたところ「常識外れ」の場所を見つけた。
この「PL-100」の後ろ側には背圧を逃がすために口径5cmほどの穴が空いているが、この背圧を「ウェストミンスター」と「壁」の間の狭い隙間に流し込もうという作戦である。
おそらく低音域がかなり豊かになるんじゃないかな・・、そして予想通りの結果に~。
これだと、左右のスピーカーの間隔が6mほどになって、まったくセオリー無視だが、「長時間聴いても疲れない音」「スピーカーの存在を意識させない音」という点では、これがベストである。
そして、そのうち、ほかのスピーカーにも応用が利きそうだなあという思いがしてきた・・。
新春早々から思いがけない収穫で、今年は飛びっきり運が良さそうだ~(笑)。
この内容に共感された方は励ましのクリックを →
最新の画像[もっと見る]
- 「くちなしの花」最終回~ウマさん便り~ 12時間前
- 「選択肢を増やす」 → 「質の向上」 1日前
- 「選択肢を増やす」 → 「質の向上」 1日前
- 「選択肢を増やす」 → 「質の向上」 1日前
- 「選択肢を増やす」 → 「質の向上」 1日前
- 趣味の効用 2日前
- 趣味の効用 2日前
- いい音 いい音楽 そして 良質のミステリー 3日前
- いい音 いい音楽 そして 良質のミステリー 3日前
- いい音 いい音楽 そして 良質のミステリー 3日前