「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「常識外れ」が我が家の流儀

2023年01月05日 | オーディオ談義

昨年末のブログ「悪夢の伏線」(2022・12・29)で述べたように、「非力な真空管アンプでは無理だ!」と、とうとう匙を投げたスピーカー「PL-100」(英国:モニターオーディオ)。



そこで翌30日からは「口直し」のつもりでオーソドックスなシステムで試聴した。



ところが・・。

どんなシステムでも4日もするとアラが目立ってくるのが我が家の悲しい現実だ(笑)。

「やっぱり大きな箱はええなあ!」と、思ったのも束の間で、その反面どうしても「音像フォーカス」の甘さが気になってくる。

「無いものねだり」だろうが、もう少し引き締まった「シャープな音像」が欲しいんだよなあ~。

となると、やっぱり小型スピーカーの出番となり、いったん放り投げた「PL-100」の再登場。

そう、粘っこくて簡単に諦めないのが我が家の流儀です(笑)。

もしかして、「WE300Bアンプ」のパワー不足だったのは「整流管」のヘタリが原因だったのではなかろうかと疑問の眼(まなこ)を向けて再チャレンジ。



周知のとおり、整流管は「縁の下の力持ち」的存在で「交流を直流に代えてアンプに新鮮な電流を流す」役目を担っている。



左がこれまで使っていた「GZ32」だが、これを同等の新品「CV593」に代えて聴いてみたところあっと驚いた。

パワー不足を感じないのである!

北国の真空管博士によると「整流管ははっきりいって消耗品です。劣化すると前段管や出力管に必要なプレート電流を供給できなくなり、伸び伸びとした艶やかな音質が失われてきます。常用しているのであれば、せいぜい2年くらいで代えた方がいいでしょう」

「GZ32」は常用ではなかったがもう3年あまりになるかなあ、まだ使えるのでもったいない気もするが・・、そうだ、能率の高いスピーカーのときに使うことにしよう。

というわけで「PL-100」が見事に息を吹き返したわけだが、なぜこのSPにしつこく未練を持つかといえば、実はこのスピーカーが一番「正しい音」ではなかろうかという気がするからで、もちろん好き嫌いは別ですよ~。

数多くのスピーカー遍歴を辿ってきた人間が感じる「勘」ですね、これは。

言い換えると、SPの「箱」の功罪を考えさせてくれるスピーカーともいえる。

そして、設置場所もいろいろ試してみたところ「常識外れ」の場所を見つけた。



この「PL-100」の後ろ側には背圧を逃がすために口径5cmほどの穴が空いているが、この背圧を「ウェストミンスター」と「壁」の間の狭い隙間に流し込もうという作戦である。

おそらく低音域がかなり豊かになるんじゃないかな・・、そして予想通りの結果に~。

これだと、左右のスピーカーの間隔が6mほどになって、まったくセオリー無視だが、「長時間聴いても疲れない音」「スピーカーの存在を意識させない音」という点では、これがベストである。

そして、そのうち、ほかのスピーカーにも応用が利きそうだなあという思いがしてきた・・。

新春早々から思いがけない収穫で、今年は飛びっきり運が良さそうだ~(笑)。



この内容に共感された方は励ましのクリックを →
    
 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 娘がらみの話 二題 | トップ | オペラの効能 »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事