「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ愛好家のご来訪~2018・7・13~

2018年07月20日 | オーディオ談義

音の良し悪しは別として、オーディオに対する熱意だけは誰にも負けないつもりだが、オーディオ仲間のKさんが相手となると、一考の余地がありそうだ。とにかく古典管の収集に関するたゆまぬ努力や、そのかけた年数などには頭が下がるほど。

そのKさんがこの13日(金)に我が家に試聴にお見えになった。前回は3月初旬だったので4か月ぶりのご来訪となったが、この間に我が家のアンプやスピーカーは激変したのでちょうどいい機会だった。

一緒に聴きながら「勉強させてもらいましょうかね」という感じ(笑)。

順に次のシステムを聴いていただいた。

1 「071シングル」+「AXIOM80」

2 「6A3シングル」+「ワーフェデールの2ウェイ」

3 「300Bシングル+171シングル」によるオールJBL(D130+175+味付け用の075)の2ウェイマルチシステム

今回は対話方式でポイントを整理しながら記録しておこう。

まず1から。

Kさん「071シングルの前段管バルボの「△△△」(バリウム昇華型フィラメント)にずっと興味がありましたが期待に違わない音でした。バリウム昇華型の球は音に艶があるというのか、とても品がいい音になりますね。」

自分「ハイ、この071アンプは出力がたかだか1ワット未満ですがバルボの△△△のμが高いのでAXIOM80を鳴らすのはこれで十分だと思います。AXIOM80のときはこのアンプの出番が一番多いですね。」

次に2について

Kさん「これは驚きました。解像力もいいし、レンジも申し分ないですね。前回のときに聴かせていただいたときはワーフェデールは左程とは思いませんでしたが、ツィーターが変わるだけでこんなに変わるものですか!やはりスーパー3の強力なマグネットのおかげでしょう。この音はAXIOM80よりも上を行っている気がします・・・。出力管6A3との組み合わせもとてもいいです。ただしこの球は1930年代前後の製造の刻印ものに限るようですよ。」

自分「そうなんです。実を言うとAXIOM80よりも気に入っています。アンプやユニット同士の相性もいいのでしょうが、それに加えてエンクロージャー(自作)の板厚が1.5センチなのでとても響き具合が繊細です。今のところ我が家ではNO.1でしょう。


次に3について

Kさん「これ1台あればオーケストラから小編成まで何でも聴けるという感じです。私の知人が弦もうまく鳴ってくれるということで、JBLの175をとても気に入っていましたがそのとおりですね。175や075をマルチでうまく鳴らそうと思ったらやはりアンプは71系に限るようですよ。」

自分「グッドマンのユニットから久しぶりに175に換えてみましたが、やはりそれなりの良さはありますね。通常、中高音域は175一発でいけるのでしょうが、我が家の場合は075で補強した方がいいようです。オークションで落札した175にどういうダイヤフラムが入っているのか未確認ですので、もしかすると純正ではないのかもしれません。JBLシステムはしばらくこの方式で行こうと思ってます。」

一段落したところで「ちょっと実験させてもらっていいですか。」「ハイ、もちろん構いませんよ。」ということでKさんご持参のモノラル・アンプの登場。テスト用として借り受けされたそうだ。

    

ちょっとピンボケで恐縮~。けっしてわざとではありませんからね(笑)。出力管はあのテレフンケンの「RE604」ですぞ!

とある専門家から伺った話だが「やれWE300BとかPX25とか言っているうちはまだまだですよ。ほんとうに音がいい球はテレフンケン(ドイツ)のRE604です。なにしろバリウム昇華型フィラメントの持ち主ですからね。ただし程度のいい球はほとんど残っていませんのでそこが大きなネックです。」

その「RE604」を聴かせてもらうのだからオーディオ冥利に尽きようというものだ。ただしモノラルなのでスピーカー1台による再生となる。

スピーカーはKさんのたってのご希望でワーフェデールの2ウェイを選択。モノラル再生なので、CD盤もモノラルの「サキソフォン コロッサス」(ソニーロリンズ:XRCD盤)を選んだ。

CDトラポは「ヴェルディ・ラ・スカラ」、DACは「エルガープラス」とdCSのコンビである。

さあ「1トラック」の「セント・トーマス」の冒頭のシンバルの一撃(マックス・ローチ)がどう鳴ってくれるのか興味津々だったがまったく見事な再生だった!

とても煌びやかで澄んだ音、まるで音響空間の中にキラキラと宝石を散りばめたようなという表現が適当かもしれない。

「いやあ、こんな見事なシンバルは聴いたことがありませんよ。RE604というのは聞きしに勝る球ですね。ツィーターのスーパー3もこれで本領発揮ですよ。」

「年内にはRE604のステレオアンプが完成の予定です。切り替えスイッチ付きでこれもバリウム昇華型フィラメントのPX4も聴けるようにしています。」と、Kさん。

ほう~、そうですか!完成の暁にはぜひ試聴させてください。

「聴かぬが花」かもしれないなあ、どうか浮気心が起きませんように~(笑)。



 

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