世の中にはいったん味をしめると次から次にエスカレートする「欲張り」がいるようだ。九州の片田舎にも実際にいた(笑)。
先日のブログ「一の矢、二の矢・・・」に搭載したように、「AXIOM150マークⅡ+AXIOM80」という世界的にも稀な組み合わせに挑戦して見事な成果(?)を収めたのはまだ記憶に新しいところ。
このスタイルで聴くこと1週間あまりだったが、あまりの出来栄えにさらなるオーディオ意欲が掻き立てられてしまった。
もし、「AXIOM80」の代わりに「トライアクショム」を据え付けたらどういう音になるんだろう。同じグッドマン(英国)同士なので音色は合うだろうし、とにかくコーン紙が薄くて軽いので音声信号への追随性が申し分なしのユニットである。
いったん、その思いに取りつかれるともう「どうにもとまらない」(笑)。
ユニットのツクリが全く違うので「AXIOM80」以上のサウンドが出ることはとうてい無理と分かってはいるが、従来のトライアクショムのイメージが一新する可能性は十分ある。
というのも「トライアクショム」を箱入りの状態で鳴らすと中高音域のあでやかさに比べて低音域の量感がちょっと足りないというのが以前から感じていたことだったのでその弱点を補うのには絶好の機会である。
ちなみに、低音とか高音とかの周波数レンジに拘るのはオーディオの「初心者」とされているのがこの世界の通り相場なので、その意味では我が家は永遠の初心者ともいえるが、実際には振り子のようにその時々によって「周波数レンジ VS 音像定位などその他の要素」の間を揺れ動いているのが実状で現在は前者というわけ(笑)。
いずれにしても、そのくらいの入れ換え作業ならどうせ大した時間はかかるまいと踏んで、気軽に取り掛かってみると予想外にもみっちり半日がかりの大仕事になってしまった。
スピーカー周りの作業はオーディオ遊びの中でも一番面白いと思うが、細かくて気を抜けない作業が多いし試行錯誤も伴うしで根気が肝心~。
興味のない方が大半だろうけど、作業の内容を順序だてて記してみよう。
1 まず現状のバッフルからトライアクショムを外す。そして、新たに穴を開けた既存のバッフルを引っ張り出して今回の目的に沿った適当な大きさに切断する。鋸では時間がかかるのでジグソーの出番となった。
2 この工作したバッフルに「トライアクショム」をネジ止め(4か所)する。これが左右両チャンネルに及ぶ。次に同様に箱に載せるための安定用の金具をネジ止め(左右両チャンネル合わせて8か所)する。
3 専用のSPコード(直径8mmの銅の単線)をカットして接続する。今回のトライアクショムはAXIOM80と違って裸で鳴らしても故障することはないので音質を悪くするコイルを使わないで済むのはありがたい。
かくして出来上がり~。
システムの概要を改めて記録しておこう。
✰ 低音域(~150ヘルツ:-6db/oct)
アンプ「EL34プッシュプル」、SPユニット「AXIOM150マームⅡ」(グッドマン)
✰ 全帯域を受け持つのがSPユニット「トライアクショム」(同軸3ウェイ)
さて、ポイントは「AXIOM150マークⅡ」と「トライアクショム」の二つのユニットを「どうやってうまくハモらせるか」にかかっている。
言い換えると「トライアクショム」をどういうアンプで駆動するかで随分変わってきそうだ。
こればかりは試行錯誤が必要で、定評のあるアンプが必ずしもいいとは限らず周辺機器同士の相性に左右されるので、3台ほどあてがって1台当たれば上出来だろうと踏みながら、さっそく「アンプ転がし」に取り組んだ。
以下、続く。
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