「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

エ~ッ、真空管アンプから宗旨替えしたんですか?

2024年04月02日 | オーディオ談義

オーディオでいちばん音の変化が著しいのはスピーカーだが、さて「その次は・・」となると、諸説あろうがアンプじゃないかなあ~。

で、音質を大きく左右するその重要なアンプだが、これまで(我が家では)「真空管アンプ」一辺倒だったのは、読者がいちばんご存じのはず・・。

中高音域の独特の色気と艶の表現力にすっかり魅入られてしまったわけだが、「TRアンプ」に対していささか「食わず嫌い」の面があったかもしれない・・、わけのわからん「古典管」の型番を頻繁に登場させて、「真空管のことはさっぱり分からん・・」と、苦言を呈されていたのは判っているつもり(笑)。

さて、現在9台の真空管アンプを所有しているものの、いずれも「帯に短し、たすきに長し」の感があって、100%満足しているわけではけっしてない。

まあ、オーディオ愛好家ってのはシステムの 粗探(あらさが)し をするのに長けている人種と言えないこともないが・・(笑)。

とりわけ、低音域にはTRアンプのパワー感と分解能が相応しい気がしていて、そのうち使ってみたいという思いがあったものの、オークションで故障品をつかまされる可能性があるのでおいそれと手を出すわけにもいかず悶々の日々が続いていた


しかし、幸いにもそういう局面を打開するチャンスが巡ってきた。

というのも、オーディオ仲間のMさん(大分市)が、このほど膝の円月板を交換する大手術をされて見事に成功。このほど長期の入院生活を終えられて無事退院の運びとなった。

Mさんにはいろいろお世話になっているので、せめてもの罪滅ぼしのつもりで「退院祝いをしてあげましょう~」。

「ハイ、それではお言葉に甘えます」というわけで、つい先日別府市内の食事処で昼食を共にした。

そのときの会話の中で「TRアンプで使える奴を探しているんだけど、あなたに心当たりない?」「ええ、自宅に幾つかあるので持ってきてみましょうか」

Mさんは「真空管アンプ」も「TRアンプ」も両方製作される「二刀流」なので話が早い(笑)。

近年こそ、製作の方はとんとご無沙汰だけどオークションではさすがにベテランだけあって独特の嗅覚を持っておられ「掘り出し物」を見つけられるのが実に上手い。

「真空管アンプは総じて高価過ぎる傾向にあります・・、それにひきかえTRアンプは異常なほど安価です。部品代からすると軽く10万円以上もする逸品が超安値で落札できるんですから見逃す手はありませんよ」と、Mさん。

「ほ~、そうですか・・、しかしそれはあなたが修繕できるからでしょう」と、ブログ主。

そして、ほどなくして我が家に持参されたのが3台のTRアンプだった。



3台まとめてパチリ~。

左側の黒色ケースに入った「モノ×2台」はハイパワーの持ち主で、低音専用にもってこい・・、真ん中とその右側は中程度の出力の持ち主で、中高音域で使ってみよう。

すぐに「モノ×2台」をセットして二人してワクワクしながら耳を澄ました。

システムの陣容は3ウェイで低音域(~200ヘルツ)がウェストミンスター、中音域が「スーパー10」(植木鉢容り)、5000ヘルツ以上が「075ツィーター」(JBL)

で、「モノ×2台」はもちろん低音域用として結線した・・。

そして無事音出し・・、オ~、なかなか行けるじゃないか!!

いちばん心配したのは中音域~高音域に使っている真空管アンプとの音色の違いだったが、まったく気にならなかった。

そして、これまで低音域用に使っていた「EL34プッシュプル」に比べると音が重苦しくない・・、ローエンドへの伸びが顕著だし分解能が優れているせいかスッキリ爽やかな佇まいが実に好ましい。

大いに気に入って「このアンプはいくらで落札したんですか?」「〇〇千円です」「エ~ッ、信じられん・・、しばらく貸して欲しいんだけど」「ハイ、いいですよ~」

もはや 春たけなわ のルンルン気分である。

そして・・、このところ日程の折り合いがなかなかつかなかった「Y」さんがこの日曜日(31日)にお見えになった。

そして部屋に入るなり、開口一番「エ~ッ、真空管アンプから宗旨替えしたんですか?」

ふっ、ふっ、ふっ・・。

以下、続く。


道徳的なクリックを求めます → 

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ギャンブラー・モーツァル... | トップ | 音楽の「刷り込み現象」とは »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事