現役を引退したときに「暇つぶし」のつもりで始めたこのブログも早いもので16年目を迎えている。記事の総本数は「2772件」(4月25日現在)に及ぶ。
しゃべるのは得意じゃないけど書くのはあまり苦にならないのが長続きしている理由だが、「暇つぶし」の動機以外にも少しでも他人様の「音楽&オーディオ」の進展にお役に立てればいいという殊勝な気持ちがまったく無いと言ったらウソになる(笑)。
で、このほど読者のお一人「T」さんから「ありがたい」メールをいただいた。
この4月13日付で搭載していた「チェリビダッケ指揮の交響曲第8番(ブルックナー)」の記事を見て、このほど復刻された「リスボン・ライブ」盤を購入された方である。
「しばらく待ちましたが今朝(24日)配達され、今演奏終わりました。全体的に満足ですが、特に最後の3分間は感銘を受けました。」
「お気に召したようで良かったです。最後の3分ですが、私も聴いてみます。」と、返信すると、
「この交響曲の中の白眉のパートだと思っています」
この「リスボン・ライブ盤」は、クラシックファンなら一度は聴いておきたい名盤だとされているが、記憶を呼び覚ましていただくように改めて先日のブログの一部を再掲しよう。
日経新聞の記事(2022・4・10)が出発点だった。
文章の部分をさらに拡大すると次のとおり。
これ以上の「表現」は不可能と思わせるほどの的確な文章だと思います。
この曲は個人的には「第3楽章」(34分)が聴きどころと思っていたが、「T」さんのコメントにより「第4楽章」(31分)をずっと通しで聴き、特に最後の3分間にじっくりと耳を傾けた。
うねるような弦楽器の壮大な響き、突き刺すような管楽器群の咆哮とが相俟って、「疾風と怒涛の最後の3分間」という感じ。
大好きなモーツァルトとはまったく違う世界だが、ブルックナーもなかなか聴きごたえがありますなあ。
クラシックファンの中で、もしこの「リスボン・ライブ」盤を聴いたことないという方には騙されたつもりでぜひ一度は聴いて欲しいですね。
そして、もし満足できない方が居るとすればその責任はオーディオ・システムに帰します(笑)。
で、我が家の場合のこの重厚で雄大な響きを身上とする曲目を聴いたシステムだが、細身と繊細さが売り物の「AXIOM80」ではまったく歯が立たなかった。
そして、予想だにしないアンプとスピーカーの組み合わせが躍り出たのには驚いた!
以下、続く。
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