ふるさと回帰のせいか、このところ日本の女性歌手をよく聴く。歌詞もポエムだし分かりやすい。
「島田祐子」さんのCD全集をはじめ、美空ひばり、五輪真弓といったところで、それぞれ定評のある歌唱力の持ち主だが「歌が巧くて素敵な声の持ち主には共通点がある」ように思える。
たとえば顔の造作について。
紹介するまでもないが左から「美空ひばり」、「五輪真弓」、そして「島田祐子」さん。
この3人の共通点として気付くことはどちらかといえば、やや顔のエラが張った幅の広めの顔の持ち主ばかりだとは思いませんか?
こういう顔立ちは歯並びが良くて「咀嚼力」(ものを噛む力)が強いだろうし、咽頭部が丈夫で「声帯」も強靭のような気がする。
そういえば世紀のソプラノ歌手(コロラトゥーラ)「エディタ・グルベローヴァ」(当たり役はオペラ魔笛の「夜の女王」)だって同じような顔立ちに見える。
ちなみに、政治家でも一般的に顎が細いタイプよりも幅の広い顔の方が「向いている」とされているが、見た目の安定感とともに「よく通る声」が有権者の心を獲得しやすいのかもしれない。
まあ、これはすべての歌手に該当する話でもないがご参考までに提案してみた。
それはさておき、島田祐子さんの声があまりにも素晴らしいので、我が家の近くにお住まいで「歌心」の有る知人の「I 」さんにCDを貸してあげた。
地区の外れにある「I」さん宅にはご自宅に80坪ほどの地下室を有しておられ、そこで音楽鑑賞をするために我が家の余ったオーディオシステム一式を貸し出している。
グッドマンのエンクロージャーに入った「フィリップスのフルレンジ」(口径30センチ:アルニコマグネット)を朗々と鳴らされており、貸した後で「しまった!」と思うほど音がいい(笑)。
広い部屋で鳴らすのと狭い部屋とでは雲泥の違いで「色の白いは七難隠す」ではないが「部屋の広いは七難隠す」ことを痛感したことだった。
その「I 」さんから電話が入った。
「島田祐子さんのCDありがとうございました。さっそく聴かせていただきましたが、まるで心が洗われるようで日本人に生まれて良かったとつくづく思いましたよ。それにどの曲も詩的でとても言葉が美しい。とりわけ”あざみの歌”には感激しました。ぜひ他の4枚のCDも貸してください。」
「あざみの歌」は戦後の昭和25年、信州の諏訪湖畔で暮らした横井弘が人生観を「あざみの花」に託した歌詞に「八州秀章」が作曲したものであるとライナーノートに記されていた。
スコットランドの国花「あざみ」 →
その美しい歌詞の余韻に浸りつつ終わりとしよう。
「あざみの歌」(試聴可)
山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや ましてこころの 花園に 咲きしあざみの花ならば
高嶺の百合の それよりも 秘めたる夢を ひとすじに くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い
いとしき花よ 汝(な)はあざみ こころの花よ 汝(な)はあざみ さだめの径(みち)は 涯(は)てなくも 香れよせめてわが胸に
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