楽聖「ベート-ヴェン」はハイリゲンシュタットの森を散策しながら楽想を練ったという。
楽聖を引き合いに出すのはまことに恐れ多いが我が早朝ウォーキングの時間はオーディオの着想を得るのに絶好のタイミングとなっている(笑)。
家の周囲にあるウォーキングコース途上の何の変哲もない竹林。
つい先日のこと、この竹林の横を歩きながらふとアイデアが浮かんだのであった。
「この竹材をオーディオに活用できないかな」
思い立ったが吉日で竹林のすぐ横にあるお宅に伺ってみた。3年ほど前にご主人を亡くされた愛嬌のいい「おばあちゃん」が一人暮らしをされている。
会えば必ずあいさつを交わす仲なので話しやすい。「この竹林の所有者をご存じありませんか。竹材が欲しいのですが。」
すると「それがねえ、持ち主がよく分からないのよ。ご近所の皆さんは自然のままだと竹がはびこるばかりなのでむしろ取ってあげた方がいいと言って勝手に切ってますよ。ほら、我が家の庭でもこのように柵に利用しています」
「それを聞いて安心しました」とニッコリ(笑)。
さっそく自宅に戻ってスピーカーの丈を測り、長さを頭に刻み込んでから「のこぎりとメジャー」を持ってクルマで竹林にカムバック。
難なく作業を終えて自宅に8本の竹材を持ち帰った。
さて、ここでクエスチョンです。
はたしてどんな使い方をするんでしょう?
パッと閃いた方は「オーディオ心」がある方なのでご褒美を差し上げたいくらいです(笑)。
長さ93センチの竹が全部で8本、うち4本ずつを一つのスピーカーボックスに使いましょうね。
長さ9センチのネジを買ってきて箱の4つの隅にがっちりと固定した。
しかし、丸竹なのでネジ止めするときに手が滑ってしまいドリルの先が親指に当たって痛っ!
あっという間に血が噴き出してきた。名誉の負傷である(笑)。
事前に「手袋」をするとともにネジ誘導用の小さなを開けておくべきだったがまことに「うかつ」だった。
以下、続く。