「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

魅惑のオーディオ実験~ピンチはチャンス・第1弾~

2019年01月26日 | オーディオ談義

はじめにブログのタイトルについて一言。

以前から再々にわたって登場しているのがこの「ピンチはチャンス」という言葉。

長年オーディオをやっていると機器のトラブル(故障)はつきものだが、その都度、何かしらの代替策を講じてみると「以前よりもむしろ良くなった気がする。故障したのはチャンスの糸口だった。」ことが度々あるというのがタイトルの趣旨だ。

ただし、ホンネを言わせてもらうと愛用しているオーディオ機器の故障は愛好家にとって「ご飯が喉を通らなくなる」ほどのショッキングな出来事である。

それを少しでも和らげるために「ピンチはチャンス」とばかり、自己に希望的な暗示をかけようとする生体防御反応の一環であることを賢明な読者の方々ならおそらくお察しいただけると思っている。

つまり、強気の「ふり」をしているだけなのである(笑)。

こういう事情を背景にして、今回も急に二つのトラブルに見舞われたがどうやら無事切りぬけたつもりなので記録しておこう。

まずは、

☆ AXIOM80の故障

ウェストミンスター(改)の上に載せていた「AXIOM80」(復刻版)だが、一人でにんまりと悦に入っていたところとうとう天罰が下ってしまった(笑)。

裸の状況と聴き比べるために植木鉢のウッドホーンに収めて持ち上げようとしたところ、側板がはずれてドサッと床に落としてしまったのである。しまった!

極めてデリケートなスピーカーなので恐る恐る再生してみたところ、やっぱりノイズが発生。痛恨の大ポカだった。

さっそく馴染みの修理屋さんにメールで問い合わせてみると、次のような回答があった。

「AXIOM80 ビビり修理、承ります。このユニットは、羽ダンパー、羽エッジが複雑な関係を伴って居りこのバランスをいかに調整するかが問題となります。ボイスコイル、磁気回路スリットが開放されていますので異物の混入も懸念されますので、調整ポイント満載なユニットです。この機種の修理実績費用は、1ユニット¥2万円~¥3万円程度となっております。」

トホホ、新年早々にまた出費かあ!

仕方がない。腕はたしかなのでお任せするしかない。

修理期間は少なくとも2週間以上は見積もっていた方が無難なので代わりのユニットを見つけるしかない。

当然これまで使ってきた「175」(JBL)の再登板が考えられるが、これがどうもパッとしないのよねえ。

もちろん管楽器などの再生はいいけれどクラシック音楽の命とでもいうべきヴァイオリンの音色がどうもしっくりこないのである。

細かいことを言えば、ヴァイオリンの弓を当てたときの弦の響きと一拍おいて胴鳴りする時間差の微妙な表現が「金属のダイヤフラム+ホーン」では出来ない。

あのタンノイさんの同軸2ウェイの38センチユニットも比較的若い1000ヘルツ以上の周波数から「金属のダイヤフラム」になっているせいか弦の響きがとても硬く感じる。

その硬さをあの独特のホールトーンで誤魔化している気がするのがタンノイさんを敬遠する一番の理由である。

いずれにしろ「175」はこのまま直し込んで、クロス1200ヘルツのネットワークでそのうち再挑戦してみることにしよう。

そういうわけで、当面金属のダイヤフラムはなるべく使いたくないということで消去法で登場したのが長いこと倉庫に直し込んでいたリチャードアレンの「フルレンジユニット(イギリス:口径20センチ)である。

平面バッフルで聴くととてもバランスの取れたいい音がするが、このところグッドマン勢に押しまくられて出番がなかった。

そのうち「何方かに譲ろうか」と、思っていたのでまさかこの期(ご)に及んで登場するとは夢にも思わなかったユニットである。

800ヘルツから8000ヘルツまでの帯域を受け持たせてみようという算段だが、クラシック向きの音色というのはすでに把握しているので
心配なのはユニットの能率だけである。

97dbぐらいあれば十分いけそうだが、とにかくやってみなくちゃ分からん~。

   

単独では高音域不足を感じそうなのでツィーターの075はそのまま活用することにした。これは金属のダイヤフラムだが比較的高い8000ヘルツ以上(-6db/oct)を受け持つので許そう(笑)。

興味津々で聴いてみると、奥行き感の表現力が175とは雲泥の違いでクラシックを聴くのにはもってこいだし、075でやや派手な味付けをしているので「ぬるま湯的」な音でもない。

とてもグッドバランスである。むしろ
AXIOM80のときより上かもしれない!?

やっぱり「ピンチはチャンス」だったなあ(笑)。

さて、問題は次の二番目の故障でまったく想像を絶するほどの展開が待ち受けていた。

以下、続く。

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