昨日は、国分寺三小で給食を食べてきました。セーフティネットというスマホの授業も見学。
うーん。これは必要だと思いました。
そして、今日はトイレがこわれ、家中であたふた。
いろんなことが起こります(^_^;)
さて、秋になり、みなさん、たくさん新刊をだされています。
濱野京子さんが、二冊、ちがうタイプの本をだされました。
これは、講談のような語り口。人気講談師に語ってもらいたいような、ノリです。
中国の伝説がもとになっているのかな?
紅玉という美少女が頭の回転のよさで、まわりのえらい人たちを手玉にとっていきます。
それがすごく爽快! どうなるんだろう、どうなるんだろうとページをめくる、ハラハラ、ドキドキの物語。
わたしは波瀾万丈のストーリーで、ハラハラしたり、ドキドキしたりで楽しませてくれる物語が大好き。
最近、児童書ではこういうタイプの本が少なかったように思います。ひさびさ、冒険談を楽しみました。
これは、谷中を舞台にした、洋食屋さんに働くことになった奈留美が主人公の連絡短編集。就活がうまくいかず働くところをさがしていて、近くの美容室レインでおしえてもらいアルバイトすることになったという設定。この美容室が『ことづて屋』にもでてきたもの。そちらも読んでいるわたしはとてもなつかしいです。
谷中のあたりは、三度ほどしか行ったことがありませんが、少し昭和のレトロでなつかしい雰囲気。紅らんたんも、高齢者が集まる昭和っぽい洋食屋さん。そこでおこる人間ドラマなのですが、わたしの年代、そうだ、そうだとうなずくこともあり、おもしろく読みました。ときに身につまされたりも。
濱野さん、人間観察、するどい!とも思いました。また、あとがきにはちょっとうるっときました。
また、文庫ですが字が多くスルッと読めます。途中『頭のうちどころが悪かった熊の話』って安東さんの本がでてきて、なんか笑っちゃいました!
わたしも小さな喫茶店でアルバイトしたことがあります。半年ほど。就職が決まるまでの大学生の頃。
企業内の小さな喫茶室で、くる人は顔なじみでいつも暇。マスターがいい人で、ゆったりしていました。なんか、ずっと忘れていたそんなことを思いだしました。
最初の『南河国物語』はクルクルとめまぐるしく物語が動き、そこがおもしろく、次の『紅らんたん』は、ゆったり珈琲を飲みながらだれかの身の上話を聞いているような、くつろげる気持ちにさせてもらえると、タイプが違います。
こんな風に幅広く書けるってすごい!
濱野京子さんは忙しから書けないといいつつ、こんなに書いてるなんて。さては、テスト勉強していないといいつつ、100点をとるタイプだったのですね。