ガツンとやられたって思うような本を読みました。
『なみきビブリオバトル・ストーリー』をだしてくれたさ・え・ら書房さんから出版されています。こんかい、ご好意で、新刊だといって送ってくれました。
表紙も迫力ありますよね。白黒にピンクのタイトル。にらむようにこちらを見ている、中学生女子。セーラー服ってところに、地方都市らしい感じがでています。
これは読み応えあります。
銚子が舞台の中一の物語。
SNSの銚子電鉄限定のトークルームで、自分の好きな名前を名乗ろうという呼びかけがあり、自分でつくった名前を胸にはる明音。学校では、相手を呼ぶときには、さん付けをという「さんSUN運動」が始まります。それに反発するように、自分で考えた名前を胸にはるクラスメートは増えていき、親や先生がやめさせようと圧力をかけて・・・
みんなが自分で考えてつける名前がたのしい。ニンジャ99 とか、イミなし子とか。
黒川さんは、中学生らしいノリのいい文章で、重たい問題をさらっと書いていきます。
けど、夫婦別姓から始まり、ヘイトの問題もからめ、なかなか深いことを語っていると思いました。
それでも、中学生の目線からはずれないところが、さすがです。
中盤の
「ちがうものまで同じにしないで。そういうの、優しさでも親切でも理解でもないから」
彩瑛ちゃんのこの言葉や、その前後のやりとり、よく書いたなっと思いました。これを読めてよかった。
黒川さんは、ときどき、事業部でやっている講座を受講してくれます。人気作家でありながら、勉強家なんですね。たんに、作家が話をするのを聞くのが好きなのかもしれませんが。
黒川さん、また、機会があったら、講座、うけにきてくださいね。また、飲みましょう(*^_^*)
それにしても、コロナ禍、作家たち、がんばって、いい作品、書いているんだなー。すごいよ!
名前といえば、最近は学校で親がどういう思いをこめて名前をつけてくれたか、発表する授業があるとか。
これって、なんか、発表することかなってわたしは思いました。自分の中にたいせつにしておけばいいもので、発表するとなると、意味が変わってしまうような気も・・・・。でも、なんでもオープンにするのが今の流れなのでしょうか。
今日は秋晴れでひさびさ、気持ちいい。
これからいつものお散歩にいきます!