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赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『夢は牛のお医者さん』 出来上がりました

2016-06-23 08:19:01 | その他
さてさて、思いもよらない方向にいろんなことが流れて、ゆれる今日この頃……。

前々から少しずつお知らせしていた『夢は牛のお医者さん』小学館ジュニア文庫ができあがりました!

高橋秀雄さんが、いち早く読んで感想をアップしてくれました。うれしい!!
ぜひ、見てください。忙しい中、ありがとうございます。

この作品は今は十日町市になっている莇平という地区のたった9人しか生徒がいない小学校が舞台です。新入生のかわりに入学したのは牛三頭。この牛たちがそれぞれ性格が違って、すごくかわいらしい。運動会もともにします。夏休みに世話もします。病気になって心配したり、脱走した牛をさがして連れてかえったり。
でも、牛の運命は決まっていて、それも受けいれていきます。みまもる大人たちのまなざしもあたたかい。

牛の運命については、畜産がさかんなこの地区と、都市部とではこのあたり読まれ方に差があると思います。わたしも悩みながら書きました。地方と都市部のいろんな差にも気付きました。

そういう意味もあって、この作品を書くにあたっては、堀米薫さんの作品など、たくさん読ませていただきました。実際に肥育農家さんの堀米さんの作品からは、命の考え方など学ぶことが多くありました。
初めてのノベライズ、手探りで悩み、でも思い切って想像して赤羽風に書かせてもらいました。大らかに自由に書いていいといってくださった編集さんだったからこそ。

『鋼の錬金術師』、『銀の匙』 などで人気の、荒川弘さんの帯もうれしいです。とくに『百姓貴族』は、この作品を書くにあたっても影響を受けました。農家あるあるがいっぱい。笑えるように書いてありますが、びっくりもします。

さて、この作品、たくさんの賞を受賞された映画のノベライズということで、映画のファンの方が注目してくれています。地方、とくに新潟県などであたたかく応援してもらっています。FBからもそれが伝わってきます。
今もいくつかの映画館で上映されているそうです。やわらかな音楽につつまれた映画。機会があったらそちらも見てほしいです。

また、映画監督が書かれた絵本版も同時発売。こちらはわたしはまだ読んでないので、そのうち……

この作品を書くにあたっては、取材に現地に行きました。ご本人にも会い、小学校も見てきました。
とてもきれいな景色です。
 美しい莇平の棚田

 子牛

もっと見たい方は こちら取材の足跡を見てください。