JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

FT8はQRP運用向きか?

2019-06-21 17:52:27 | FT8
 未だ入梅宣言ができない九州地方ですが、蒸し暑い天気です。
 6mのマルチホップは何処へ行ったやら、EUは全く姿を見せません。

 午前9時過ぎに20mSSBをダイヤルしていると珍しく関東の局が出すCQが聞こえました。
 ここのところ全くSSBでの運用をしていませんでしたので、応答してみました。
 話の成り行きで、アナログ人間でまったくFT8はやったことがないと紹介され、
QRPでDXができるそうですね、とおっしゃいます。

 FT8がQRPで海外と交信できるというのが、一般的な見方なんですね。
 そういえば今月のHAM関係の2誌の特集が図らずもFT8でした。
 HAM World誌の表紙の見出しには「10Wでも世界と交信できるデジタルモード」と
でております。

 中身を読んでいないのでどういう風に紹介されているかわかりませんが、今日交信
した関東の局がいわれたQRPでDXができるというように思い込まれている局が一般的
なんでしょうね。
 
 QRPの電波でも相手のところに届いているかどうかが問題であって、FT8というMode
がQRPでもDXに飛んでいくという捕らえ方は誤解を与えるのではと危惧しております。

 今のプアーなコンディションでは100Wの電波でもアンテナ次第でしょうが、容易に
EUの局と交信できるかといえば、運がよければできるが、そう易々とはいかないよと
現実を伝えることも必要ではないかと思う次第です。

 FT8が導入された2年前、運用している局が少なかったころならできたかもしれま
せんが多くの局がFT8の運用をしてわずか3Khzの中でひしめき合っている現状を正し
く知らせて欲しいものです。

 昔はDXをやるにはCWを使えばやさしいよといわれたものです。
 しかしCWもモールスを覚え、若干の英語も身につけなければと次第にハードルを
上げられていき、挫折した局もいたようですが、ことFT8は極端な話、英語も必要
ない音も聞く必要がない、ダイヤルも触らなくても良い、それでいてDXと交信が
できる、ただ若干PCの操作とインターフェースの接続ができればOKというCWより
相当ハードルが低くなっていることは間違いありません。
 それだけに雑誌等が甘い言葉で誘い入れるのでしょう。

 どのようにFT8が紹介されているのか興味が湧いてきましたので、向学のために
雑誌を購入してみようかと思います。
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