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JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

大分県宇佐市に反射炉があったんだ

2019-06-25 10:23:57 | 雑文
 昨夜NHKーTVでファミリーヒストリーを見ました。
 女優の賀来千賀子さんのファミリーヒストリー。
 彼女が大分県に関係があることは知っておりました。

 しかしその先祖がすごいということを全く知りませんでした。
 もっとも驚いたのは今の宇佐市の佐田という小さなで反射炉をつくり、
大砲を8門も作ったということです。

 大分県に反射炉があったこと、その技術が各地に伝わって、反射炉が造られ、大砲の
製造が行われたということなど初めて知りました。

 江戸時代末期、蘭学者の帆足万里から中国がアヘン戦争で英国に負け、その先は日本
に向かうと教えられた賀来惟熊が宇佐市の佐田(当時は島原藩の領地だった)に島原藩
の許可の下 反射炉を民間として始めて造ったんだそうです。

 当時は佐賀藩で反射炉が稼動しており、大砲が作られていたのですが、なかなかその
ノウハウを教えてもらえず炉内の温度を上げるのに苦労したそうです。
 なんとか佐賀藩から技術を盗み、炉内の送る風の量を多くするフイゴの技術を見つけ出
し鉄の溶解に成功した。
 しかし大砲が外敵のために使われるより先に、長州征伐など国内の戦いに使われるのを
見て、惟熊は反射炉を自らの手で破壊したという話は感動ものでした。
 しかしその技術は他の藩での大砲の作成に役立っているという。
 これらの賀来家の資料が大分県立先哲資料館などの保管されているのもすごいこと
なんでしょうが、あまりにも地元大分ではこれまでは話題にもなっておりません。

 大分市にはJR賀来駅とともに賀来という地名もありますが、宇佐地方には賀来姓も
多くいますが、なかなか「カク」と読んでもらえなかったのが、賀来千賀子さんが
有名になり、正しく読んでもらえるようになった縁者の人が喜んでいましたが、
さもありなんですね。

 佐賀藩の反射炉は有名ですし、前にいったことのある萩藩の反射炉は確かにこの目で
みました。島津藩にも残っておりました。
 宇佐の反射炉は佐田神社のお社の背後の石垣に当時の耐火煉瓦が積まれているのが
唯一の名残だそうです。
 まだまだ郷土大分の歴史を振り返ると面白い発見がありそうです。

 
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