先日、新版「資本論」を紹介したが、今日
のしんぶん赤旗の記事には「大企業現金・
預金66兆円、過去最高」と書かれた。
富が富を生み、金が金を生みだす。その反
面、額に汗を流し働く労働者の賃金は上が
らない。それどころか・・・
石川啄木の「一握の砂」のなかの「働けど
働けどなおわが暮らし・・・」の詩がある。
安倍政権のもと「新自由主義」が跋扈(ば
っこ)するなか、富と貧困・格差の拡大が
どんどんひどくなっている。
空前の大儲けをしている大企業には手をふ
れず、庶民から消費税として10%もの税
金をとろうとしている。この消費税は事実
上の悪名高き「人頭税」でもある。
なぜなのか?
そして、企業の「もうけ」はどこから生ま
れるのか。さらに巨大企業の「ぼろもうけ」
の根源は?
現象面を見ているだけでは分からない。
やはり「資本の運動」を解明した「資本論」
をひも解かなければわからない。
「儲け」は安く仕入れて高く売るところか
ら生まれる。
「資本」が利子を生み、「労働」が賃金を
生み、「土地所有」が地代を生むのは自然
の法則だとする俗流経済学は、いまだに主
流だ。
こうした現象面、経済の表層からその本質
を解明したのが「資本論」だ。
「利潤」は「等価交換」から生まれてくる。
いわゆる「剰余価値」だ。
若い人たちこそ挑戦してほしい。
日本共産党は、せめて欧州なみの「ルール」
を日本にも適用するよう運動に取り組んで
いる。これが現場からの声だ。
そのおおもとに「資本論」がある。