真冬の寒さのことではない。
深夜零時に空を見上げると冬の星座である
オリオン座が輝いている。
これが夕方に輝くと真冬だ。
オリオン座には、
オリオン大星雲、馬頭星雲、魔女の横顔
星雲、それを見つめるクレオパトラの瞳、
そしてペテルギュースの超新星爆発など
話題はつきない。
宇宙の時間のスケールは私たち人間とは
けた外れに大きい。爆発は明日かも、い
や1万年後かもといわれている。
疲れたときなど、星を見上げると壮大な
スケールに包まれ落ち着くことがある。
星に興味を持つのは、やはり子ども時代
ではないだろうか。
土星の輪やアンドロメダ星雲を見た時の
感動は大人になっても忘れない。
いま、学力テストの平均点を「学力」と
勘違いしている世の中がまん延している。
ある面、政治家主導の感がある。
学ぶことについて「レリバンス」という
言葉がある。関連性とでもいえる。
要は何のために学ぶか、好奇心の生まれ
るもとのひとつでもある。
レリバンスのない、孤立した知識の「星」
をテストのために勉強するとなると楽し
いだろうか。
断片的知識のつめこみにしかならず、苦
痛になってしまうのでは。
それより、壮大な宇宙の物語を聞かせる
など、楽しいレリバンスが求められてい
るのでは。
単なる記憶は剥がれ落ちる。
しかし、楽しみのある知的好奇心による
レリバンスがあれば、豊かな人間に成長
していくと思うが、いかがだろうか?
過去問などの繰り返しは、真逆の道にな
る。
学力テストによる疲弊、弊害 ⇒