唯一の被爆国である日本が、国連の核兵器
禁止条約の交渉会議に参加し、「反対」を
表明する。
アメリカの従属国としての日本の姿だ。
情けないとしかいいようがない。
日本は、憲法9条と唯一の被爆国として、
核兵器廃絶の先頭にたつことによって、世
界のなかで「道徳的権威」という最高の評
価を得られるはずなのだが・・・
やる事がすべて逆だ。
毒ガス兵器など、人道に反する大量殺戮兵
器は国際条約で「禁止」されてきた。
それをはるかに上回る「核兵器」が、なぜ
禁止されないのか。
素朴な疑問でもある。
第二次世界大戦の「火付け国」であった日
本は、いま再び「伝統」や「誇り」の名の
もとに戦前の国にひき戻そうとする安倍首
相と「日本会議」が、政権を握っている。
戦前との違いは、アメリカのイエスマンだ
ということだ。
秘密保護法、「戦争法」、そして今!
「共謀罪」の国会審議がはじまろうとして
いる。
日本国民を戦争に動員するため、猛威をふ
るった「治安維持法」の再来だ。
制定されてから25年後、日本は310万人も
の人命を失い、破たんした。
「治安維持法」によって、新聞社の記者も、
自由主義者も、仏教やキリスト教者も、お
上に反対するものは、徹底的に取り締まら
れた。
「治安維持法」で逮捕され拷問で虐殺され
たり獄死した人が194人、獄中で病死した
人が1,503人、逮捕投獄された人は数十万
人におよぶ。
マスコミも、宗教者も、声を上げるときで
はないか。