安倍首相とその自民・公明内閣の大好きな
言葉だ。
昨年の12月には、刑法で禁止されていたカ
ジノ(賭博、博打)を無理やり合法化した。
今度は長年にわたって執念を燃やしてきた
農業の「岩盤規制」をなくしてしえとばか
りに、「農業競争力強化支援法」など、8
本の法案を今国会に提出しようとしている。
種子法の廃止や生乳の流通の自由化など、
釧根の基幹産業である酪農への強烈な打撃
になる。
まるで「家族農業」は必要ないとばかりに、
グローバルな企業がどんどん参入できるよ
うに、仕組みをつくりかえようとするもの
だ。
共同組合である農協などを「岩盤規制」そ
のものだといわんばかりに、グローバル企
業と同列に扱おうとしている法案だ。
農業は工業と違い、気象などの自然や市場
の影響をもろに受けやすい。
だからこそ、家族経営や協同組合などによ
り、日本の風土に、土地にあったものをつ
くりあげてきた歴史がある。
それ多国籍企業、グローバル企業の参入を
自由に受け入れるとどうなるか。
いま必要なのは、釧根という北海道の大地
にあわせた生産対策、農家や農業の実情に
あった制度や政策ではないか。
競争力一辺倒や株式会社万能論では、自然
に依拠した農業が壊されてしまう。