社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

アリさんの法則

2016-04-27 08:14:19 | 日記

2:6:2の法則、8:2のパレートの法則
など、集団や組織に対しての調査・分析がよ
く話題にのぼる。

今週の赤旗日曜版に北大准教授も長谷川栄祐
さんの「働かないアリにも価値あり」の記事
が掲載されている。

アリを1匹ずつ色分けして観察、コンピュー
ターによるシミュレーションも行い、全員が
いっせいに働くアリと働かないアリがいる集
団とを比較。
その結果、働くアリだけの集団は早く滅んで
しまうとのこと。

機械やシステムにも余分なものを付け加えて
「冗長性」を持たせている。
メモリにおけるパリティビットやハッシュ関
数、ハードディスクにおけるRAIDは当た
り前のように普及している。

人間の経済、とりわけ資本主義における企業
という資本形態は、かぎりなく利潤を求めて
「効率化」をはかる。
「強欲資本主義」、「カジノ資本主義」、さ
らには、ショックドクトリン(惨事便乗型資
本主義)という言葉さえ生まれている。
そして地球環境さえ破壊し、はたらく人々の
人間らしささえ奪おうとしている。
時間泥棒の「モモ」の世界はやはり現実的な
ものだ。

このシステムは、人間界や生物界にとって異
質なのではないかと思うときがある。
いや社会全体ではうまくいっているよ、とい
う考えもある。いわゆる「見えざる神の手」
である。

しかし格差の拡大、貧困の増大、若者のワー
キングプアなどをみていると、資本主義経済
そのものが人間の顔をした経済からどんどん
離れつつある。

アリさんの法則から、人間社会を見直すこと
も必要ではないか。

そして社会の仕組みを解明するには、やはり
資本論だ。

若い人たちには、ぜひ挑戦してほしい。

 

追記
  好蟻性生物(昆虫)⇒