大阪の一級河川の大和川は奈良から大阪を流れていく川です。
この大和川のことを、国土交通省の大和川河川事務所にてお話を聞いてきました。
流域の概要として
大和川は、奈良県の笠置山地に源を発し、なら盆地から亀の瀬渓谷を経て大阪平野を西流し、大阪湾へと注ぐ一級河川です。
その流域は38市町村に及び流域内人口は約215万人、氾濫区域内人口は約400万人となっています。
大和川流域では、昭和57年8月の大水害をはじめ、近年に於いてもしばしば水害を経験すると共に水質の面では、国が管理する全国の一級河川の中でワーストの上位である状態が続いており関係市町村・奈良県・大阪府と協力して治水対策と水環境の改善に取り組んでいます。
(先日の発表では全国のワースト4位に下がったそうです、がやはり、この地域の皆さんが協力してなってきているようです。)
今回の報告で頂いた中からアユの大和川に天然アユが遡上して、産卯している事が分り話題になりま
した、この写真の遠くの橋のたもとで卵が確認されました。
大和川では昭和30年ごろ迄、大阪湾から天然アユが遡上していました、昭和40年代に入り、高度経済成長とともに水質が悪化し天然アユが急速に姿を消しました。
その後、流域の下水道整備や、汚れた生活排水をすくなくすると言った人々の意識の高まりと努力により大和川の水質は大幅に改善されました。
そして大和川の水質の改善に伴い天然アユの遡上と産卯が確認されています。
この大和川の改善と共に、魚が川を上りやすくする魚道の改良も行われています、
昭和29年に作られた柏原市の堰堤は落差が1,5mもあり魚が行き来し難い環境でしたので、平成22年3月に長田先生指導の下で魚が行き来しやすい魚道を作り通水したことで、行き来できる距離が今までの2倍からの距離になりました。
明日に続く、