今思い出したのは、この暮れには
年越しそばを食べていなかったこと。
もっとも、仙台の妻の実家に来ていましたし、大晦日は
ちょうどぶり返したように寝込みながら
日に何度も嘔吐していたのでした。
その頃、東京は日野の自宅に残してきたウサギは、
ケージの上に山と積まれた牧草を食んでいたでしょう。
ウサギの食事はシンプルでよい。
野原に居たって、草にカラスノエンドウにギシギシに笹に
ヨモギにタンポポに、とサラダのみだ。
もしも吾輩が一種類の献立のみで生涯暮らすならば、
蒸して炊いた胚芽米に漬物(きゅうり糠漬け、
白菜おしんこ、タクアン、梅干し等)がよい。
南国なら毎日果物でも。
服も、四角い布が数枚あれば、衣に結んで着られる。
風呂敷は、シャツにもズボンにも羽織にも腹巻きにも
エプロン、帽子、頭巾にも手袋にも結ぶことができる。
僕は風呂敷の結び方も、これはこうする、と決めたくない。
人により千差万別のアレンジやその場の創意工夫があり、
人毎や家ごとに独自の結び方文化が存在したら、多様で
とっても奥深い世の中となろう。
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